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6/17/20’:陸自AH部隊はどうなる?:その4:予算を確保するためにはどうする?

 AH-64Eでなくても、何かしら火力支援のヘリが必要でしょう。では、予算はどうするか?前述の改修と新造でAH-64Eを30機整備するのに1032億円だと想定しました。AHが激減することを考えると、次期中期防中に改修と追加調達を終えるべきです(正確には2025年までに改修するのはもう間に合わないのですけれど)。こんな感じでしょうか?
1年目:198億円:新造3機:改修 3機
2年目:200億円:新造5機
3年目:198億円:新造3機:改修 3機
4年目:200億円:新造5機
5年目:224億円:新造2機:改修 6機
 運用可能なAH-64をある程度維持するために改修の半数は新造機がある程度稼働を始める5年目にまとめていますが、まあ、細かい内訳はともかく、5年間で200億円程度ずつ追加で予算が必要です。

 さて、UH-XやCH-47JAの調達とは別にどうやって確保すれば良いでしょう?陸自予算の増額は無しです。
え?アショア中止で予算が浮いたはず?あれは駄目ですよ。あくまで陸もBMDを担うということで確保されたものであり、陸でやらないのら他に回ります=予算人員が陸自から減らされるはずです。

 陸自予算の内訳は記載されていませんが、本年度予算で全体で
一般物件費:19.6%:9926億円
歳出化経費:38.1%:19336億円
人件・糧食費:42.3%:21426億円
と書かれています。

 定数は全体で24.7万人、うち陸自は約15万人。実数では約14万人。この他即応予備もありますし、定数と実数1万人の差をどう考えるかが難しいところですが、とりあえず、15/24.7万というこの比率で言えば、陸自の人件・糧食費は約1.4兆円です。はい、答えは簡単ですね。人を減らせばいいのです。200億円ならたった1.4%ですよ。約2000人削減すれば200億円捻出可能です。実際には装備の購入はローンで人件・糧食費はその年度の出費なので単純にはいきませんが、大雑把に言えばそんなものでしょう。
 今でさえ人手が足らないのに更に減らすのか!と陸の人に言われるでしょうが、以前も述べたように将来的に陸自定数は減ることはあっても増えることはないでしょう。理由?人がいません。子供は減り続けており、「兵隊」になる人口そのものが減少しています。今でも相対的に「将兵」の高年齢化は進んでいます(27,8歳の新品少尉とか)。
 であれば、人を減らして、機械化、無人機(航空機に限らず、陸上でも)などを進めていく必要があるでしょう。宇垣軍縮じゃないですが、陸自の定数と実数を概ね10万人(充足率はほぼ100%にする)に減らし、人件・糧食費を4000億円減らします。それを原資として、変革を進めます。
 ただし、全てが陸自で使える訳ではありません。空海も人員削減を余儀なくされますが、予算は足らなくても余ることはありません。
 1000億円は海領域、1000億円は空領域に使い、2000億円を陸自の装備改善に使うこととします。「領域」と書きましたが、単純に1000億円ずつ海自、空自の予算を増やすのではないからです。所属は陸でもその任務からすると本来は海自や空自に属すべきとも言える部隊の予算に使います。どういうものか?中期防衛計画にかかれていたLSVやLCU、V-22が海領域、イージスアショアと中大型UAVが空領域です。LSVやLCU、V-22は島嶼防衛用ですので、まあ、まだ、陸が運用してもおかしくはないのですが、イージスアショアは完全に押しつけられ案件です。なので、減らした分の予算をこちらへ振り向けます。UAVはグローバルホークは共同の部隊とされていますが、数はもっと必要でしょうし、リーパー級の中型UAVの導入も必要です。これらも島嶼防衛向けです。
 陸自向けも新装輪装甲車ファミリーの導入、96式の後継車など多数の装備調達が今後必要です。人を減らす分機械化率を高めて、普通科は基本的に何かしら装甲車で移動出来るようにすべきでしょう(軽装機動車は含まず)。予算はいくらでも必要です。
 2000億円の内、300億をAH部隊の再建(AH-64E 30機)やUAV含めて航空機調達に、700億を地対空、地対艦、地対地ミサイルを含む陸上装備の調達に、残り1000億円はそれらの維持費に振り分けます。 これにより防衛費の総額は増やせなくても、装備は充実出来ます。
 OH-6は謂わば、空飛ぶ軽装甲機動車のようなものす。私は陸自に必須だと思います。ただ、適当な機体がほとんどありません。新規開発しない(時間がないし)とすれば前回述べたように事実上H135しかないでしょう。武装キット込みにすると価格は上昇します。余り高いとAH-64Eの輸入の方が良いではないかということになってしまいますが・・・。とりあえず武装キット込みで20億としておきます。年10機、5年で50機調達出来ます。トータルで100機は欲しいですが、全てに武装キットをつける必要はないでしょう。
 
 とはいえ、次の中期防で一気に10万人に減らすというのは無理でしょう。あくまで将来的にはそこまで減らす必要がある(というか、ほっといでも人手不足で減っていく)ということです。なので、徐々に減らして行くことになるでしょう。まずはその第一弾として減らした分でAH部隊を再建しましょう。合わせてH135の導入も!

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