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最近読んだ本

 ここのところ、体調いまいちで、電車に乗って座れると寝てしまうので読書が進みません。なので二冊だけです。


中公新書 渡邉義浩 著 「漢帝国―400年の興亡」
 手堅いです。漢帝国の歴史と言えば、劉邦による建国、衛青・霍去病の匈奴遠征、王莽による簒奪と劉秀による中興、そして末期から三国志の時代、それ位しか知らなかったのですが、当然ながら色々なことがあったのですね。

 面白いのは儒教を帝位の正当化に利用したら外戚がはびこったということ。なるほどなあ。
 外戚 皇帝の疑似権力
 宦官 皇帝の延長権力
というは的確な表現でわかりやすいと思います。
 しかし、この時代に正当化するために色々と理屈を考えている・・・・凄いなあ・・・日本はまだ「文章」すらないし、まともな国家も無かった時代なのに。お勧めです。
 王莽による簒奪については余り詳しく知らなかったのですが、イメージしているのと違いますね。ちゃんと正当化する理屈を考えていたんですね。単に武力で奪った訳ではありません。これ成功して王朝が継続していたら、簒奪者などとは言われなかったでしょう。むしろ、帝室につらなるとはいえ劉秀による「中興」の方が武力による権力奪取に過ぎません。まあ、カリスマ性の違い、将・・・王たる器の違いがあったのでしょうか。王莽はそれを理解しているが故に「理」による簒奪の正当化をはかったと考えることも出来ます。この時代に限らず、「理」により簒奪を行おうとした人物はどれだけいたことか?


中公新書 山本章子 著「日米地位協定 在日米軍と「同盟」の70年」
 良書です。著者は研究者らしく、個人の意見もある程度含まれてはいますが、極力冷静に記述しています。日米安保反対!日米地位協定速やかに改定すべきというようなメッセージはありません。安心して読めます。内容はもう読んで下さいとしか言えません。
 今日の日米地位協定は、歴史的背景と環境の積み重ねによるものですから、簡単には改定できないでしょう。ある意味では憲法9条のせいとも言えます。もし、戦後の憲法が史実と異なり、集団的自衛権を認めるものであったら・・・違った結果になっていたでしょうね。その上で、日米韓を中核とする極東条約機構が成立していたら?当初は恐らく台湾(中華民国)も加わることでしょう・・・・でも、やはりむりですね。冷戦期に戦場になる可能性があるのは韓国や台湾ですが、同盟国とはいえ、歴史的経緯を考えると日本軍がやってくることは国民が受け入れないでしょう。勿論、その逆に日本のために韓国や台湾が血を流すことも国民が受け入れないでしょう。あるとしたら?日米にカナダ、英、それにオーストラリアなどによる太平洋条約機構なら成立するかもしれません。英は香港防衛のために日本の力を使うのは韓国や台湾ほど抵抗はないでしょうし。
 しかし、現実には憲法は当分変わることはないですし、日米安保条約も大きく変わることはないでしょうし、日米地位協定も変わらないでしょう。いや、もしかすると、安倍首相が変えるかもしれません。憲法を改正出来なくても、解釈改憲で日本が「貢献」出来る国になれば、沖縄の米軍基地が減ったり、日米安保条約や地位協定も変わるかもしれません。皮肉な話ですが(苦笑)。
 

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