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イランと米の対立はなんか変

 イランと米の対立は酷くなっており、イランが米のUAVを撃墜し、トランプ大統領が報復攻撃を寸前で取りやめたと報道されています。UAVといってもRQ-4 グローバルホークなので、大きくて高いやつですね。あれはトライトンうんうんとかRQ-4 BAMS-Dだからトライトンといっていいとか人もいるようですが、米国防省がRQ-4 Global Hawkだと発表していますので、RQ-4としておきます。
https://www.defense.gov/explore/story/Article/1882497/iran-shoots-down-us-global-hawk-operating-in-international-airspace/
実際、撃墜された機体の型番はどうでも良いです。大事なのは大型で高価なUAVが撃墜された、ということですから。

 イランは領空侵犯したら撃墜したといい、米はしていないといって航跡図を公開していますが・・・まあ、その辺はどっちでも大差ないでしょう。イランは破片を回収して公開しているので、領空侵犯の事実があるかどうかは別にして、待ち構えていて撃墜したと推測出来ます。ホルムズ海峡が狭いといっても、突発的に領空侵犯されたので撃墜した、というのなら、海上に落ちた残骸を早期に回収出来るとは思えません。恒常的に飛行していたので、計画して撃墜したと考えるのが自然です。領空侵犯していないにせよ、領空近傍を飛んでいたのは間違いありません(米側の主張でもそうなっているので)。
 なのでこれは米に対するメッセージであり、一種の威力偵察でしょう。イランは武力衝突を恐れない、侵略者に屈しないというメッセージであり、UAVの撃墜に対して米がどこまで踏み込んだ報復をしてくるのかを見るためだと思います。表面的には米は攻撃をしようとしたが犠牲者が出るのを避けるために踏みとどまったということになっていますが、本当のところどこかで攻撃準備したかは外からはわかりません。最初からやる気はないけれど、それだとなめられるので、拳を振り上げたものの犠牲者がでるから思いとどまった、ありがたく思え、次は許さん、というメッセージを出しただけかもしれません。
 イランも本気で挑発するならP-8を攻撃したことでしょう。しかし、それをやれば確実に報復攻撃を受けるので、UAVをまず撃墜してみた、のでしょう。または米側の強硬派がRQ-4を飛ばして挑発し、イランに攻撃させた可能性もあります。寸前で思いとどまったというのが事実なら、トランプ大統領の気分次第では、軍事衝突が発生していた可能性もあるのですから。
 まあ、なんにしても腹の探りあいですね。どちらも本気でぶつかる気はないでしょう。先日のタンカーに対する攻撃でも米は新しい証拠をまったく出していません。以下にコクカ・カレイジャスの写真は色々をだしていますが、いずれも目新しいものではありませんし、
https://www.defense.gov/Explore/Spotlight/Threats-in-the-Middle-East/
更にもう1隻のフロント・アルタイルは被害状況を示す写真すら公表しませんし、メディアの取材もさせません。これはどういうことでしょう?UAV撃墜事件とあわせて考えると、やはり米はイランとの軍事衝突を望んではいないということなのでしょう。または逆に米の一部強硬派が軍事衝突を起こそうとたくらんだものの失敗している、か、です。
 
 いずれにしてもなんか変ですっきりしません。まあ、10年もすれば真相は明らかになるかな?それまでは生きていたいものです。

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