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こくりゅう潜航せよ!

 だいぶ前に日テレで放送された番組ですが、録画していたのをようやく見ることが出来ました。予想よりもずっと貴重な映像が見られて良かったのですが・・・・・うーん、やはり海自の潜水艦部隊はこのままではいけない、と思いました。
 22隻へ増勢するなら、大胆な省力化、自動化を推し進めて、「練度が低い」乗員でも戦力になるようにしないと破綻すると思います。
 普通にやってこなせないシラバスにどういう意味があるのでしょう?シラバスを教科書といったのは番組側の問題として、最初から破綻しているシラバスはあり得ないのでは?ずっとそうやってきた?だから?それで今後もいけるの?そのシラバスの内容は本当に全て必要ですか?
 潜舵の故障はあるかもしれません。で、対応が人力操作?それ本当に故障した時に出来ます?そもそも、過去、どれだけ潜舵の故障がおきましたか?惰性で続けているだけではありませんか?火災?うん、怖いですね。でも、あんな消火を本当にやるのですか?さっさとその区画から退出させて、消火剤投入でも良いのでは?
 潜望鏡も全部デジタル化は抵抗あるかもしれませんが、いまだにもって歩いて一周するのですか?台が回転して人が動けばよいのでは?それなら速やかかつ適切な時間で一周できるでしょう?
 いまだに昔と大差ない潜航浮上の複雑な手順。小さなミスが命取り?そうですね、でも、それってそもそも手順、操作が複雑だからでは?それ、自動化したら本当にだめですか?
 いまだに魚雷の隣にベッド?まあ、これは普通の士官用ベッドよりも広くて良いそうですが(苦笑)。シャワーも三日に一度だけ?
 
 専門家からすると、これだから素人は分かっていないと言われるでしょう。でも、少子高齢化で自衛官の成り手が減少し、海自は、水上艦ですら成り手が少なく現実を考えれば、それで従来型の22隻の潜水艦をちゃんと戦力化して、運用し続けられますか?
 乗艦が定期修理でドック入りしているのに家族と会えない?彼女と一ヶ月以上会っていない?それおかしいでしょう?おかしいと思わないのですか?海に出ている時は仕方ないでしょう。でも、陸にいるのにどうなっているんでしょう?
 従来の考え方・やり方から離れて、大きく改変することが必要だと思います。すぐには無理でしょう。次世代の潜水艦には間に合いません。ですが、その次は従来とはまったく違う潜水艦に変えていくべきです。そうでないと10年後、20年後に崩壊しますよ。
 
 どうあるべきかはプロに任せたいですが、以下は私見です。以前も述べた通り、複数クルー制を導入し、乗員の負担を低減する必要があります。その一方で乗員の総数は増やせないでしょう(成り手がいない)。であれば、1隻当たりの数を減らす他ありません。欧州などの通常型潜水艦では、乗員が30人程度のものは既にあります。行動日数が違ううんぬん色々あるでしょう。乗員が減ると故障が被害を受けた時の対応が出来なくなる、その通りでしょう。それでも減らさないといけません。
 総数を22隻として、1隊4隻が4個、1隊3隻が2個とします。乗員は前者で20組、後者で8組、合計28組必要です。従来通り1組70人とすれば1960人です。もし、1組30人なら840人で済みます。そして、稼働率は上がるでしょう。
 乗員を減らすためには私はディーゼルエンジンを撤廃すべきだと思います。潜水艦のEV化・・・・はさすがに航続力が低下するので、PHEV化というべきでしょう。何かしらのレンジエクステンダーを装備しましょう。もし、既存のAIPに致命的な問題がないのなら、AIPでも良いですし、その頃にはコストが下がり性能が向上していることを期待して燃料電池もありだと思います。
 トラブルに対応出来ない、ダメージコントロール能力が低下する、色々反対意見はあるでしょうが、平時ですら満足に運用できなくなれば、意味がありません。得られる乗員が限られる(減る)以上、1隻当たりの乗員数を減らす以外に解決策はないでしょう。
 
最近読んだ本
 光人社NF文庫 雨倉孝之著「海軍ダメージ・コントロールの戦い 知られざる応急防御のすべて」

 余り類書がないので貴重です。色々問題はあったものの、太平洋戦争前に急いで改善し、なんとか間に合ったが、まだ不十分だった、というところでしょうか。
 もっとも米並の間接防御(ソフトハードともに)だったとして、どれだけ救えたかは?比叡と霧島は救えたかもしれません。でも、霧島は厳しいかな?ミッドウェーで赤城は救えた可能性はあると思いますが、残りはどうでしょう?火災が鎮火したとしても日本まで生還できたかどうかは?
 それに結局、戦争には勝てないのですとねえ。海上護衛戦、本土防空戦。後知恵で言えばもっとやりようはあったとは思いますが、結局、戦争に負けるのは同じ。負けないためには戦争をしないか、組み合わせを変えるしかなかったと思うとむなしいです。
 さて、海自はどうでしょうか?旧海軍の戦訓と米海軍からの技術・知識導入により大幅に改善されていると・・・期待したいですが。

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