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最近読んだ本

 最近といっても、ちょっと通勤中の読書時間が余り取れず、ここ一ヶ月位に読んだ本です(苦笑)。まあ、雑誌も読んでいるというのもありますが。

角川新書 大木毅著 「砂漠の狐」ロンメル ヒトラーの将軍の栄光と悲惨
 良書です。極力客観的に史料から事実と考えられることのみを選んで記述しています。私は英軍ファンなので、ロンメル将軍は優れた戦術・作戦指揮官に過ぎないという評価ですが。本来中隊から大隊程度の指揮が最適で師団長ですらもはや危ういと思っています。「ロンメル」をよく知らない人はこれ一冊読めば十分だと思います。

中公新書 元木康雄著「源 頼朝 武家政治の創始者」
 ちゃんとした歴史研究者らしい著作です。過去に信じられていた俗説はほとんど事実に反するとしています。例えば戦国時代と比べると一次資料が少ない時代であり、「吾妻鏡」や「平家物語」に頼らざるを得ない部分が多いのですが、その吾妻鏡の記述について、これは信じられる、これは虚構だとする著者の判断は説得力があります。「吾妻鏡」にしろ「平家物語」にしろ、バイアスというか、意図を持って書かれています。
 著者は義経と頼朝の決裂は従来言われていたよりも後であるとしています。決定的な決裂は亡父義朝の落慶供養を鎌倉で行い義経を招いたが拒否されたことであるとしています。義経が挙兵後支持を得られず没落したのは、武士団のとって義経を支持する理由がないというのもありますが、武士社会の論理に反するというのはあったでしょう。

中公新書 坂井孝一著「承久の乱 真の「武士の世」を告げる大乱」
 源実朝は実権の無いお飾りの将軍、後鳥羽上皇は無謀な倒幕を試みて流されたというイメージがありますが、必ずしもそうではないというのが著者の主張です。承久の乱は倒幕ではなく、北条義時追討が目的であったとしており、それが倒幕とされたのは幕府側がすり替えたとしています。全般的には良いと思うのですが・・・・なんか読みにくいのですよね。すっと入ってこないというか。何故でしょうね。一つは、まあ、源実朝と後鳥羽上皇を過剰に高く評価しているように思えるから、でしょうか。

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