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最近読んだ本

光人社NF文庫 星亮一著 「提督の責任 南雲忠一」
 以前買って、そのまま埋もれていたのを発見して読みましたが・・・・もはやこの手の本は読むことが苦痛になる体になっていました(苦笑)。中途半端、事実誤認多数、十分検証したか怪しい引用だらけ。いっそ、歴史小説にしてしまってくれた方が良かったです。そうでないのに南雲提督の心情を断定的に書いているのは、その姿勢を批判するしかないでしょう。ずっと昔に書かれた「波枕いくたびぞ」の方がはるかに良いです。

光人社NF文庫 土井全二郞 潜航輸送艇ゆの記録 陸軍潜水艦
 知っているようでよく知らない陸軍潜水艦。結局、余り意味はなかったのですが、構想や研究は以前からされていたのではないかという指摘は正しいように思えます。陸軍が潜水艦を建造・運用したということだけ見れば、イロモノに思えますが、純粋に補給用であることを考えれば、日本においては自然なことです。基本的に陸軍の補給は陸軍の手で行われていましたので(ガダルカナルなど一部の例外を除けば)。後知恵で言えば、最初から海軍の協力を仰いでいればもう少し早期にもう少し実用的な補給潜水艦が出来たかもしれません。まあ、でも、総合的に見れば海軍が悪いというべきでしょう。
 泥縄とはいえ、相応に適性がありそうな人間を集めていたのですね。無理は多いものの、闇雲にやったというのとは違うように思います。
 まあ、いずれにしても燃料も資材も不足していた戦争末期ではどうにもなりませんね。まあ、同様に作ってはみたもののほとんど使えなかった兵器・部隊はほかにもたくさんありますが、それらの過半は純粋特攻兵器(建前は違ったものもあるけれど)でしたら、それらよりはましとはいえます。

ちくま新書 武田珂代子著 「太平洋戦争 日本語諜報戦 言語官の活躍と試練」
 これも埋もれていたのを発見して読みました。こちらは手堅い良作です。連合軍が日本側の文章や捕虜から大量の情報を得ていたことはよくしられてますが、これはそれに従事した将兵をどう養成したかについて書かれた本です。イメージではアメリカは日系人を中心に用意周到に養成して活用した・・・と思うのですが、必ずしもそうではなかったことがわかります。最終的には大量の人材を養成してはいますが、そのやり方は様々で必ずしも成功したとは言えないことも多かったようで。また、日系人も将校にはしてもらえず、活躍しても差別的待遇はそのまま。また、海軍に至っては日系人をまったく使わなかったとは。

 イギリスはずっと以前からコンスタントに養成していたものの数がたらす。ただし、ベッドフォード日本語学校は、日本語の暗号を解読翻訳に絞って速成教育を行って成果を上げてます。作文会話の教育はまったくなく、半年で実務にたえる人材の育成に成功しています。

 知らなかったがカナダとオーストラリア。カナダの日系人がWWIにカナダ人として参加していたなんてまったく知りませんでした。にもかかわらず、WWIIでは、日系人はずっと活用されることがなく、待遇も悪かったのですね。オーストラリアでも同様。アメリカの収容所ばかり有名ですが、この二カ国での日系人の扱いはもっと酷かったとは。

 アメリカは数で押し切った印象ですが、目的を明確にして絞り込んで役に立つ人材を養成したイギリスのやり方は大いに参考にすべきだと思います。

新潮新書 石破茂著 「政策至上主義」
 本屋で見かけたので読んでいました。タイトルに反して政策がほとんど提示されていないという批判もあるようですが、主張されている「勇気と真心をもって真実を語ること」「説明すればわかってくれる」というのは本来政治家であれば、当然行うべきことですが、現実にはそうでない方が多いですね。
 田中派の選挙システムを高く評価しているのは興味深いです。

 まあ、しかし、この方は、「右翼」ですなあ(苦笑)。にもかかわらず、反安倍により、左よりの人から支持されているのは笑うほかないですね。

 また、本人がどれだけ意識しているかはわかりませんが、タイミングといい、まあ、安倍首相批判本ですね。流れ弾が渡辺喜美議員にも(笑)。

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