« 宮ヶ瀬へ | トップページ | 981ボクスター vs Elise Sport 220 II »

Elise Sport 220 IIとSprint 220試乗

 4日のピー三郎の走り染めの寄り道の続きです。東京ロータスセンターでElise 220を試乗させてもらってきました。Sport 220 IIの試乗をお願いしたらSprint 220もあるということだったので比較のためそちらも試乗させてもらいました。
 まず、Elise Sport/Sport 220のフェイズIとIIの違いを説明してもらいました。なお、以降「Sport」「Sprint」と書いてもいずれも220のことです(220省略しています)。
・フロントバンパー両脇の開口部が大きくなっていてこれでなんと8.7kgも軽量化。あらあ、Sprintのカーボンよりも凄いですね。しかも完全なオーバーハング部分。
010418sprint2
・サイドミラー付け根ががマットブラックペイント。従来はブラックパックのみ。まあ、これはボディ同色の方が好きなので選べた方が個人的には良かったです。
・リアトランサムパネル。2灯式になり300g軽量化。ま、正確には赤いのが丸2x2だったのが内側は白いのだけになったのだけど。片側がバック、片側がリアフォグだったかな?ハイマウントストップランプがここの上へ。えっと、それハイマウントじゃないんだけど・・・・。(^^;
・「LOTUS」の文字がデカールになり60g軽量化。いや、それコストダウンでは。(^^;まあ、洗車はしやすいので良いですけどね。
010418sprint2rear
・リアディフューザーにフィンが追加。
・エクスポーズドギアシフトメカニズムを採用。1.1kgの軽量化。カバー部分が減ったのですが、意外と重かったのですね。見た目は格好良いですね!
010418sprintshuft010418sprintshuft2
・ステアリングがエキシージと同じものになり太くなったと。まあ、前のも細くはないけど、更に太くなったようで。個人的にはエアバッグがなかった時代の細身のが好きですが。
010418sportstering
・ステアリングの右側にボタンが増えて、トラコンとスポーツモードのボタンが引っ越ししてきました。
010418sportinte
・メーターのデザインがかわり、7000からレッドゾーンの表示。
010418sportintemt
・ウインカーが作動するとちゃんと音が出るようになった!S3でウインカーが左右独立して表示されるようになったら、音が出なくなったのですが、このたび、めでたく音が出るようになりました。やれば出来るじゃない!
・220だけマフラーが変更(爆音に?)。重量差は不明(同じ?)
・シートの固定方法が変更。レール前方が太くなり、がっちりと固定。恐らくこれが実質的に一番大きな変更。
010418sportsheetfix2 010418sportsheetfix
 という訳で、フェイズIから10.16kg軽量化されています。リアディフューザーって、少し重たくなっていないのかとか、マフラーによる違いは?とか、多少疑問はありますが、まあ、ともかく、約10kg軽量化されたようです。

 次にSprintの特徴を。合計でSport IIよりも26kg軽量化されます。
・カーボンフロントアクセスパネル、カーボンロールルーフカバー、カーボンテールゲート、ポリカーボネイト製リアウインドウで6kgの軽量化。あれ?という位コストの割に軽くなっていないですね。まあ、元が軽いFRPだから仕方ないかな?
010418sprintfront010418sprintrear
・軽量鍛造アルミで5kg軽量化。これは効きそうです。
010418sprintwh
・カーボンスポーツシートで6kg軽量化。
010418sprintsheet
・軽量リチウムイオンバッテリーで9kg軽量化。バッテリーはやはり重たいですね。
 以上で26kgの軽量化です。Sport Iからだと合計で約36kgの軽量化です。今のカタログ重量の表記は前とかわっているのですが、Sport Iの時代、220は950kgでしたから、日本の車検証重量だとSport IIで940kg、Sprintで920kgというところでしょうか(1ZR搭載の場合、それぞれ、900kg、890kg、870kgと思われます)。
 性能とは関係無いですが、ブラックパックが標準(サイドミラー、リアとランサムパネルがブラック)で、エアインテーク前にストライプが入ります。ボディカラーはSportよりも減って色。また、インテリアカラーパックも標準で、HVACコンソール、トラン種ミッションコンソール、シートアイレット、パワーウインドウベゼルの色がボディカラーに合わせてかわります。

ボディカラー                                  ストライプ                                                                 インテリアカラーパック
ソリッドイエロー                          マットディープブラックストライプ                         ソリッドイエロー
ソリッドレッド                              グロスホワイトアルミニウムストライプ                 シルバー
オールドイングリッシュホワイト マットディープブラックストライプ                         レッド
メタリックグレー                          グロスドラゴンファイヤーレッドストライプ          レッド
エリーゼブルー                              グロスブライトオレンジストライプ                         オレンジ
010418sprintinte
 内装を見ればわかるようにSprintは軽量化モデルではなく、Sportのオプション満載モデルと言えます。ボディカラーの選択肢は減りますが。ただし、Sprintは1月の途中からエアコンがオプションになるそうです。値段据え置き・・・てそれ値上げ。(^^;まあ、車検証上更に10kg減って860kgからになるかな?まあ、それはそれでいいかもしれません。実際には皆エアコンつけるのでしょうけれど。
 それとどうでも良いことですが、リアのテールゲートのオープナーが左側になったとのこと。
010418sprintlever
USでかなり売れて左ハンドルの生産数が増えたためとか。普通は作り分けるのですけどね。さすがロータス!ただ、これは展示されている車を見ると、Sport Iからのようです。

 さて、いよいよ試乗です。まずは、Sport IIから。
010418sport010418sportsheet
内装はスタンダード。最初は助手席で途中から交代します。前の道がUターン禁止で狭い道を最初通って対向車線に出るからかな?乗り込むとアイドリングが静かに感じました。走り出したら・・・・こりゃまた勇ましい音で(苦笑)。ポルシェのスポーツエグゾーストほど下品ではないですが、ノーマルでこの音?と思う位音量も大きく派手な音がします。ウインカーを出すとちゃんと音もしています!信号でとまったら、あれ?アイドリングストップがついた?と思ったのですが、排気音が収まったため、アイドリング時の音量との差でまるでエンジンが止まったように感じただけでした。エリーゼにアイドリングストップ機能なんてついていません(笑)。
 さて、乗り心地ですが、これがなかなか良いです。昨年試乗させてもらったSport Iの印象と大違いで、動きは落ち着いているし、衝撃を受けた時のいなしも良いです。無論、路面から大きな入力を受ければそうおうに突き上げは感じますが、前後で動きはそろっており、言葉で言えば、「ガン、ガン」に近いです。S1の「ガッ、ガッ」には及びませんが、S2のRに近いかもっと良い感じです。何故、こんなに違うの?という位違います。運転席と助手席の違いでしょうか?ほとんどの車は運転席よりも助手席の方が乗り心地は悪く感じますが・・・。

 大通りにでてとめられる場所で運転交代。ドラポジはいつもの如し、スライドさせるだけで一発で出ます。エリーゼはこれが良いです。クラッチは記憶よりもストロークが短く感じましたが。ミラーを営業氏に調整してもらい(当然ながら電動調整式ではありません!)、さて、発進。あれ?クラッチだけだときついですね。二人乗りだからか、SCで重いからか?まあ、2ZZのRもちょっときつかったけど。少しアクセル開けつつクラッチをつないで発進。SCということで低速からモリモリトルクが出ている・・・という訳ではありません。意外と普通。普通に走るのに不足はありませんが、おとなしい感じ。反面少し踏むと排気音は勇ましいですが(苦笑)。少しまわしてみましたが余り凄い感じはしません。ある程度まわすとようやくトルクが出てきてパワーを感じますが・・・うーん、220ps(162kW)、250Nmとはとても感じません。何故でしょうね。まあ、以前、試乗したエリーゼSCの時にもそう感じましたが。その謎は後で解けました。
 しばらく走った後に発進加速で回りを見て、アクセルを思い切って踏み込んでみたら・・・あれ?思ったよりもずっとストロークがあります。2/3位踏んでいるつもりでしたが、実際には1/3から精々1/2程度しか踏んでいなかったようです。(^^;試乗なのでアクセル全開!なんてことはできないので、勘違いしていました。前のエリーゼSCも同じだったのでしょう。踏み込んだらちゃんと250Nmらしくなりました。ただ、ポンとアクセルを踏んでもぱっとトルクが立ち上がるのではなく、少し回転が上がってからトルクが出てくる感じです。SCというよりもターボ?NAの回転が上がらないとパワーが出ないというのとも違う感じです。なんでしょうね?なんともいえない感じ。SCは所有したことがないのでよくわかりません。イメージでは高回転での伸びはないもののターボラグのような過給遅れはなく、踏めば即トルクが出てくる=大排気量NAのようなエンジンなのですが、どうも違うようです。
 エンジン音そのものはやっぱり普通。踏めばマフラーが大音量を流しますし、エリーゼですから、その音は盛大に車内に入ってきます。SCらしい音もします。アクセルオフすると、パンとなったりもします。けれど、吸気音はほとんど聞こえませんし、エンジンそのものの音に色気はありません。悪く言えば、マフラーで誤魔化している感じ。いや、誤魔化す、は言い過ぎですが、マフラーでなんとかそれっぽい音に仕立てたというところでしょうか。
 シフトフィールはカチっとしていてとても良くなっています。これは機構の変更のおかげでしょう。ステアフィールはS3以降は相変わらず違和感を覚えますが、Sport Iよりは良い感じ(その時、一緒に試乗させてもらったエキシージSに近い)。どういう違和感かというと操舵力の変化がリニアじゃないというか。ステアリングが太いと指が短いので握りにくいことがありますが、幸い問題なく握れました。ただし、これ、真円ではありません。エキシージSの時はどうだったかな?ありがちなのは直進状態で下部が平らになっているD型や幅広(上下が狭く、左右が広い)ですが、これは左右が上下と比べえやや狭い縦長です。僅かな差ですが、大きく回していくと(交差点で曲がる時など)真円ではないので気になります。以前、エキシージSを試乗した際にはこのステアリングは気になりませんでしたが、多分、他に気になったことが他にあったのでそこまで気が回らなかったのでしょう。言い換えるとSport IIは良くなったのでステアリング形状が気になるようになった、ということなのでしょう。
 全体的な印象はとても良いです。車全体がしっかりした感じがします。脚も前よりも良く動いている気がします。乗り心地はとても良く感じました。エンジンはちゃんと踏めば速いですが、フィーリングは好みにはあいません。また、真面目に走れば速すぎるかな?しかし、Sport Iからの改善は、実際にはそのほとんどがシートの固定方法に起因している可能性が高いです。車そのものはそう変わっていなくて、乗っている人間の感じ方が変わったのでしょう。無論、改良もされているとは思いますが。いずれにしても、Sport IIはSport Iから大幅に改善されており、S3以降のエリーゼならSport IIでないと、と思います。
 戻ってきて、今度はSprintです。
010418sprint
26kgの軽量化の違いは果たして素人にわかるでしょうか?わからないだろうな(苦笑)。まあ、鍛造ホイールの-5kg分は乗り心地の違いが出るかもしれません。けれど、カーボンやバッテリーの分は街乗りではわからないでしょうね。
 同じように最初は助手席。うん?振動がさっきよりも多いような?アイドリング中のエンジン音も大きいです。はて?ポリカーボネートのリアウインドウでこの違いが出るかなあ?その音も何か違う気がします。
 発進。あれ?なんかさっきよりも乗り心地悪いです。きしみ音も明らかに多いです。あれえ?カーボンつけたらきしみ音が増える・・・はずはないですね。軽量化パーツのせいとは思えませんが・・・。乗り心地もなんかいまいち。振動が多いですし、収まりも悪いです。おかしいなあ?ホイール軽くなってこんな風になるかなあ?エンジン音はやはりなんか違います。全体的に見て「うるさい」です。元々排気音は大きく感じましたが・・・・。
 さっきと同じ場所で交代。運転席に座ってもやはり振動は多いです。あれ?空気圧の警告灯がついています。
010418sprintmeter
あ、そんなのがついたんだ(笑)。営業氏の話によりと空気圧は測定して問題無いことを確認しているそうですが、うまく警告灯をリセット出来ないそうです(苦笑)。さっきは点灯していなかったと思いました。まあ、ロータスだし、そんな細かいことは気にしてはいけませんね。
 メーターを見るとデジタルの速度計はmphで表示されています。あらら。切り替えるとオドとトリップが切り替えられました。走行距離は3783km。うん?出て間もない割に結構走っていますね。
010418sprintmeter2

 さて、発進。低速トルクが余り感じられのは同じ。26kg程度の軽量化ではかわらないでしょうね。シートの違いはほとんどわかりません。Sport IIでもかっちりしていたのでカーボンになっても余り変わりません。少なくとも街中で走っている分には違いは感じられません。
 なんかステアフィールもSport IIよりも悪化している気がします。なんか変なひっかかりがあるような。シフトフィールは同じかなあ?乗り心地は運転席でもやっぱり良くないです。なんだろう?動きが大きいというか、細かい動きが多いというか。なんだろこれ??
 運転席の右後ろからなんか金属が当たるような音がします。なんだろ?Sport IIではそんな音はしませんでした。FRPなどがきしむ音はエリーゼ系どれでもしますが、こういう金属音がする車は初めてでした。
 エンジンは・・・余り変わらないです。さっきよりも踏んでみました。うーん、やはりなんか音が違うような?回転フィーリングがトルクの出かけたなどは変わらないと思いますが。6000ほど回してみました。踏んで上まで回せばやはり速いです。ただ、音と振動は多いような?
 全体的にうるさく振動が大きく、乗り心地が悪いです。何故でしょう?Sprintの方が悪い?そんなはずありませんね。これは個体差でしょう。何せロータスですから(苦笑)。で、話を聞いたら、最初に乗ったSport IIはディーラーの試乗車ですが、このSprintは広報車だそうです。ああ、そういうこと。(^^;噂には聞いていましたが、扱い乱暴なんですね。こりゃ、3783kmではなく、37830kmって感じです。
 という訳で、個体差というか、Sprintはやれていることがわかりました。という訳で、Sport IIとSprintの違いは余りに印象が異なり、よくわかりません(苦笑)。かれていなかったら?うーん、やはりSprintで軽量化された分はわからないのでしょうね。成人男性2人のっているのでざっと1100kg位。26kgだと2%程度の差ですから、素人にわかるとは思えません。カーボンパーツの外観の差が最大の違いかもしれません。
 という訳で、220ならSport IIで十分です。Sprintはいりません(価格差を考えると)。見積もりをと言われたので作ってもらいましたが、メタリックペイントの他はフロアマットとオーディオだけです。防音仕様は何が違うのか聞いたらフレームの中にウレタンを入れたものだとかで要らないですね。その他ETCやらコーティングやらいれたら740万オーバー(苦笑)。タータンチェックインテリアは欲しいですが、それ入れたら780万に近づきます。(^^;;NAのSportなら620万位。
 Sport 220 IIの総額740万は高いとはいえません。718ボクスターよりもずっと安いです。981のボクスターと比べても似たような価格です。ケイマンなら、値上げされたとはいえ現状で655万円なので、Sport 220 IIよりもなんと安いです(少しですが)。無論、655万円で買う(買える)人はまずいません。オプション価格が乗りますから。ただ、比較対象が220であれば、ベースモデルのままでも競争力あります。エリーゼにもほとんど何もついていませんから(笑)。しかもケイマンにはナビとオーディオは標準です!だから、これでいいのだといって買えば確かにSport 220 IIよりも安く買えます。
 しかし、速さは220が上です。718と比べるとパワーウェイトレシオで勝り、トルクウェイトレシオでやや劣るというところですが、220の方がローギヤードですから、実際に日本の道では718に勝るでしょう。まあ、高速コースでは718が勝るでしょうけれど(空力の差で)。なので、速さを求めるなら220は悪い選択ではありません。音は718も酷いし(苦笑)。

 なお、Sport Iの緑メタが展示されていましたが、やはり緑は良いですね。色は選ぶならこれかな?
010418sportgreen

|

« 宮ヶ瀬へ | トップページ | 981ボクスター vs Elise Sport 220 II »

クルマ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: Elise Sport 220 IIとSprint 220試乗:

« 宮ヶ瀬へ | トップページ | 981ボクスター vs Elise Sport 220 II »