« TMS2017:サプライヤー | トップページ | いずもにF-35B搭載? »

女城主直虎

 最終回まで見終わりました。視聴率はともかく高く評価している人も少なくないようですね。面白いか、面白くないか、でいえば、面白かったです。無論、真田丸とは比べ物になりませんが、軍師官兵衛よりは面白かったといえるでしょう。登場人物の描き方も魅力的でした。従来のイメージとかなり違う場合も少なくありませんが、これはこれでよかったです。ま、本多忠勝と榊原康政は、この当時は、あんなおじさんではなく、もっと若かったのですけど。(^^;
 全体を通して、史実(定説・通説でもよいですが)との食い違いは多々ありますが、そもそも主人公が実質的に架空の人物なのでそれは問題としません。これは平行世界の物語ですから。気になる点はありますよ。いまどき、信長に信康を殺させるかあ?とかね。まあ、この世界ではそうでないと困るのでそうした訳ですから、それはよしとしましょう。

 そういう部分は別して、脚本には問題があると感じることも少なくありません。大きく分けると二点です。
1.当初、悪人に描いて、その後、同じ人物が急に善人になることが多い。
  但馬は別です。但馬は最初からそうだろうとわかっていましたから。しかし、今川氏真、酒井忠次、近藤康用、そして織田信長らの豹変ぶりはどうでしょう?史実などから受けるイメージよりもずっと悪く描いておいて、後からひっくり返すというパターンが余りに多いです。

2.物語の進行上、非常に雑な部分が多々ある。
 いちいち書いていると切がないのでどうしても気になる部分だけ述べます。

  井伊がつぶれないと話が進まないのはわかりますが、徳政令でつぶれるというあのくだり、意味がわかりません。もっと違う、より自然なやり方はいくらでもあったのではないでしょうか?今川が井伊を取り潰すのなら、違うやり方があるでしょう。

 徳川が明智の謀反を事前に知りながら、それを阻止しなかったし、直虎もそれに加担したのも問題だと思います。戦のない世の中を作りたいのなら、織田に天下を取らせてもよいのでは?少なくとも、テロを手段に使ってはいけないでしょう?え?それは現代的な発想?いや、それは問題ないでしょう、だってこのドラマの登場人物は現代的な発想・考えた方の持ち主達ばかりですから。

 織田が明智の遺児を探しにきた部分も問題です。何が問題かといえば、これは明智の謀反を少なくとも井伊が知っていてかくまっていたということを織田が知っているということです。徳川は無事でも井伊はただではすみません。しかも、無理やり信長の遺児だとして言い逃れましたが・・・いや、それだと後から迎えにきてしまいますけど?あのやってきた「織田家」の人たちはその後どうなったんでしょう?というか、あの人らはいったいどこから来たのでしょう?徳川の領土のど真ん中の井伊谷へ突然現れてきましたが・・・どこの人ですか?上野、甲斐、信濃の織田方は総崩れで逃走中です。また、徳川に断りもなくいきなり現れることはありえないでしょう。私は最初、万千代に引き渡さないために、和尚が偽の織田家臣を登場させたのかと思いましたよ(苦笑)。織田が捜索していたにせよ、家康に明智の遺児が井伊にかくまれているらしいが、本当か?本当なら差し出せと使者を遣わすべきでしょう。ああいうシーンをやりたいがためにああしたのでしょうが、きわめて雑です。仮に本当に探しにきたとしても、言い逃れはいくらでも出来ます。

 北条との和睦の使者を元服前に務めたことも気になります。史実では元服後のはずです。なお、これは大河ドラマへの批判ではないのですが、何故、井伊直政がつとめたのか理解できません。北条との取次ぎはいたはず(ぱっと調べた限り不明)なのですが・・・。和睦の覚え書きを井伊直政が書いたという史料はあるそうですが。

 それから、大河ドラマとは直接関係ないのですが、「直政」の名前について。「直」は井伊家の通字ですが、「政」はどこからきたのでしょうね。大河ドラマでは小野の通字である「政」と言っていましたが、それはないでしょう。普通に考えれば家康から「康」をもらい、井伊の通字と組み合わせて「康直」になりそうなものです。寵童とも言われて、少なくとも家康の寵愛を受けていたと言われている直正が家康から偏諱を受けないのは不自然ですが・・・。「政」の文字を持つ人物と言えば、榊原康政位しかその当時の徳川家にはいません。大河ドラマでは、榊原康政は、万千代の面倒を見ていましたが、実際にそうだったとすると「直政」は榊原康政の「政」をもらったのではないでしょうか?それなら家康から偏諱を受けない理由はわかります。井伊直政の本を買えば説明あるかなあ?考えてみたら一冊も持っていないので。

|

« TMS2017:サプライヤー | トップページ | いずもにF-35B搭載? »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 女城主直虎:

« TMS2017:サプライヤー | トップページ | いずもにF-35B搭載? »