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ニコン COOLPIX P900

 旅行は知床で、目的の一つがヒグマを見ることです。陸上で遭遇するともちろん危険ですから、船から見ます。そのためには望遠に強いカメラが必要です。D40+望遠レンズという手もあるのですが、タムロンの150-500mmと28-300mmズームレンズを壊してしまって以来、相方の18-270mmしかありません。これでは有効射程が短すぎます。再度タムロンかシグマの500mm級(ニコンのは高すぎて変えない)を再導入する手もありますが、いかんせん大きく重たく、揺れる船でうまく撮影できるかわかりません。
 そこで、望遠専門カメラを導入しました。ニコンのP900です。83倍ズームレンズ、35mm換算でなんと2000mmです。むろん、センサーは並みのコンデジと同じ1/2.3インチに過ぎません。が、それ故にコンデジとしては大きな望遠ズームレンズを組み合わせることにより、射程距離だけは長いです。まあ、砲艦というところでしょう。戦艦(望遠レンズ装着一眼レフ)と正面切って殴り合うのは無理ですが、小口径と言えども、アウトレンジン可能ですので、使い方によっては勝算あります。
 結果どうだったのか?2000mmはその威力を発揮しました。画質も思ったよりは良いです。センサーが小さいことを考えれば上々でしょう。ただし、遠距離射撃では測距儀の性能がおいつかず、命中精度は下がります(AFはかなり外します)。MFがあれば良いのですが、見た目は一眼レフ風と言えども所詮コンデジなのでありません。そもそも小型船から長距離射撃ですから、揺れてなかなか目標をとらえられません。更にAFが外すので、結果、歩留まりは高くありません。それでも何枚かはうまくヒグマを捉えられました。D40+望遠レンズでは無理だったでしょう。
 それから光学式ではなく小さいLCDパネルですがファインダーは役に立ちました。野外での長距離射撃はファインダーがあった方がやりやすいですし、カメラも安定します。光学式よりは画質は悪いのですけれど、無いよりはずっとましです。
 ガイド付きトレッキングも3回参加。海辺でハヤブサを撮影出来ました。
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相応の距離がありましたが、トリミング無しでこのサイズで撮影出来ています。ケラなども撮影。
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 この位の岩山に
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とまっていた鳥。
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 そして、恐らくP900で無ければ撮影出来なかったであろう写真もあります。それは羅臼湖に行った時です。目的地の羅臼湖について一休みしていてP900の最大望遠で対岸を見ていると何やら黒い岩のようなものが見えます。撮影してから、LCDパネルに出して拡大してみると・・・ヒグマです!トリミング無し、リサイズのみです。残念ながらフォーカスはクマにはあっていませんが。
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トリミングしたクマがこれ。
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慌てて再度カメラを向けましたが、山の向こうに姿を消してしまいました。それがこの写真。必ずしもクマにフォーカスあっていませんが、トリミング無しでこのサイズです。地図から見ると、推定1.3km先です。これはP900以外のカメラでは無理でしょう。まあ、テレコン付きの大口径望遠レンズでも可能でしょうが、そんなものトレッキングに持っていけません。P900ならD40+望遠レンズよりも軽いので首からぶら下げてもっていけます。くやまれるのはそのままファインダーを覗いて動くかどうか確認すればもっと撮影出来たであろうことです。
エゾジカならこんなもの。
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 観光船にも合計3回乗ってきました。1回目はウトロから概ねルシャ海岸まで行くヒグマ探求クルーズ。比較的小型で、20ktの船です。オジロワシやクマ(子供含む6頭!)を見ることが出来ました。
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親子はすぐに逃げてしまったのでP900でも小さくしか映りませんでしたが、
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海岸で昼寝していた大人のクマらは結構大きく撮影出来ました。
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 2回目は羅臼からのホエールウォッチングクルーズ。クジラには会えませんでしたが、合計20頭ほどのシャチを観察出来ました。目標としてはシャチはP900に難易度は高めでした。水上に姿を出すのは一瞬ですし、だいたいは予想出来るにしても正確にどこで姿を出すかわかりません。それでも相応に撮影は出来ましたが、最大望遠ではとらえきれず、抑え気味にして広めに撮影する他ありませんでした。
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なお、何度かシャチが船の下をくぐったのですが、青白い細長いものが水面下で近づいてくるのって、酸素魚雷撃たれた気分(笑)。
 3回目は再度ウトロから。今度は知床半島の先端までいって帰るクルーズ。この船が一番小型でしたが、30ktの高速艇です。行きは景色見つつなのでそれほど速度あげませんでしたが、帰りはホームスピードでほぼ30kt出していたのではないでしょうか?天候もあり揺れましたが。この時は母親ともうそろそろ独り立ちするであろう子供のクマにあえましたが、揺れるのでなかなかちゃんと撮れませんでした。
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 あ、そうそう、P900を買った人は誰でも?撮影するそうですが、月です。三脚無しの手持ちでこれが撮れます。トリミング無し。リサイズだけです。
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 総じて、難点はあるものの(AFが弱い、MFがない、RAWで保存できない)、トレッキングにも持っていける超望遠カメラとして十分な性能を発揮してくれました。山歩きや公園などのお供には最適でしょう。勿論、射撃速度・・・連射性能やもろもろの操作性、画質などは一眼レフ+望遠レンズがはあるかに上です。特にシャチに関してはD40の方が良かったと思います。P900だとズームはスイッチ(ボタン)ですので時間がかかります。これは手で捜査した方が早いでしょう。シャチはすぐそばまでくることもありますので、鳥やクマほどは射程距離も要りません。次回、同じようなクルーズにいくなら、一眼レフ+望遠レンズにしたいと思います。が、相手がクマ(距離があり、大きい大人での2m程度)なら、もう相当レンズに投資しないと一眼レフでは無理でしょう。
  P900のレンズの回りにMF用のリングがついてくれればほぼ満足出来ますが、P900は2年以上前に発売された製品ですが、後継製品はまだ出ていません。昨年発売されたB700は60倍=1440mm相当に過ぎません。後継製品でるのかなあ?でないとP900が壊れたら困るなあ。野外で使うからそのうち、「壊して」しまうと思うので・・・。修理出来れば修理しますが。

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