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一夜明けて

 当然ながら世界同時株安。円高は少し戻したようですが。英国の国民投票によって株価の下落により世界で莫大な金額が失われました。

 離脱に投票しておきながら後悔しているという声が聞こえてきています。所謂離脱派も本当に離脱したい人、現状に不満があり、離脱が残留に迫れば何か変えてくれるのではないかと期待して、本当は離脱は望まないが離脱に投票した人もいるようです。ともかく変えれば良くなるのではないかと思って離脱に投じた、という人も多いのでしょうね。それらの人は良くならないとわかったら、こんななずではなかったと思うことでしょう。もはやありえませんが、しばらくして再度、国民投票したら違う結果になりそうです。

 日本で自公が下野し、民主党政権が成立した時に似ている部分もあるのでしょう。民主党が良いかどうかわからないが、変えれば何か良くなるはずと思って民主党に投じた人は少なくなかったでしょう。そして、やらせてみたら駄目で、失望され、結局、また自公へ戻ってしましました。

 なお、法的な拘束力はなく、正式に離脱を決めるのは議会ですから、今後の成り行き次第では離脱中止もあり得ない訳ではなさそうです。世間で離脱反対の声が高まれば、例えば、離脱反対をかかげて解散して総選挙をして、離脱反対政党が政権を握れば、国民の真の声は残留だとして離脱取り消しもありえなくはないでしょう。
 ただ、EUからすると一度離脱するといって混乱を招いて起きながら、やっぱりやめました、そうですか、ありがとうございます、とは成らないでしょうね。その時は現在英国が持っている特権を手放すことが残留の条件になりそうです。そうなると再び、こんなはずではなかった、やはり離脱すべきだと言う声が高まるでしょう。

 現在の制度であり得るのかどうか私の知識ではわかりませんが、スコットランド、北アイルランドがUKにとどまりながら、EU残留という可能性はないでしょうか?もしかしたらロンドンも。外交、国防では同じ国ですが、経済は別。イングランドとスコットランド及び北アイルランドの間の行き来はパスポートや身分証明書(UK国民)が必要。スコットランドと北アイルランドではユーロを使う(スコットランド独立ならポンドを使いたいというのはわかりますが、ポンドの価値が失われる以上、ユーロで良いでしょう)。そういうことはありえないでしょうか?もしかするとロンドンも残留。
 仮にそういうことが起きたら、スコットランドには海外からの投資が続き、雇用が生まれ、イングランドでは海外からの投資が減り、雇用が失われ、立場が逆転し、豊かなスコットランドと、貧しいイングランドということことになるかもしれません。シティも金融センターとしての地位を保ちます。

 それなら、日本への影響は最小限度に抑えられるでしょう。一時に的にはユーロは下がるかもしれませんが体制が固まれば持ち直すはずです。ポンドは更に暴落するでしょうが、その時にはもはや大きな影響力は無くなっているでしょう。

 でも、UKに残ってEUにも残留というのはやはり難しいでしょうから、スコットランドが独立、EU残留の可能性が高いのでしょうね。

 なんにしても、将来キャメロン首相はチェンバレンのように歴史上で非難されることになりそうです。英国の没落の原因を作った首相として。

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