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2016年4月号の文谷先生

 軍事研究2016年4月の「中国母艦航空部隊vs米空母航空団 空母「遼寧」への搭載ははずか20数機 J-15フライング・シャークの正体」の感想です。
 全体的に見れば今月号はまともです。そりゃ、毎回めちゃめちゃだったら連載打ち切られますよね(苦笑)。

 ただ、現在建造されている空母の搭載力が遼寧と同じかはまだわかりませんね。また、遼寧の24機も多いとは言えませんが、だからと言って小型多数搭載すれば良いということはないでしょう。その理由はその後でご自分も書かれている通りです。中国が現状で使える最良の戦闘機はSu-27系列ですから、それを使うのは当然の選択でしょう。仮にJ-10などより小型の戦闘機を搭載したとして(艦載機化出来るかどうかは別にして)、倍搭載出来る訳ではありません。1.5倍も怪しいでしょう。精々30機程度ではないでしょうか?その数では十分とは言えないでしょう。であれば、選べる最良の戦闘機を可能な限り搭載というのは妥当な選択です。ついでに言えば、防空の専念するとしたら、24機は1隻の空母の搭載数としてはまずまずです。これも先生が書かれているようにF-4/F-14時代の米大型空母の戦闘機搭載数もその程度でしたから。F-18ファミリーになって「戦闘機」の数は増えましたが、防空と攻撃の両方を担うので、防空用の戦闘機の数はそう変わらないでしょう。戦闘機+攻撃機の数より、現状の戦闘攻撃機の数は減少していますしね。

 いくら強力といっても米空母にしても空母だけで中国空軍と正面切って戦うのは困難でしょう。米空母に出来ないことを中国空母に求めるのは無理があります。

 J-15大したことないとか、原設計古いからすぐ陳腐化するとかいうのは仕方ないでしょう。それが手持ちで最良なんですから。それを胃ったらF-15も同じです。

 それとF-1/F-2を艦爆、現代の彗星というのは意味不明ですね(苦笑)。戦争末期、彗星以外は対艦攻撃できなくなったうんぬんとありますけれど、彗星でもまともに出来ていませんよね。戦果という観点では夜間雷撃が一番成果が上がっているように思います。ああ、特攻は除いて。彗星って、プリンストンとフランクリン位のような?昼間強襲はもはや成立しなくなったといっても良いと思います。爆撃であっても雷撃であっても。また、スタイルから言えば、F-1/F-2はASM中心なので、急降下爆撃の子孫というよりも、雷撃の子孫に思えますけどね。まあ、これは余談の類です。

 戦闘機そのものはまずまずとしても、支援機が欠如しているのはその通りです。もっとも米空母以外はどこの空母も似たようなものですが。シャルルドゴールがE-2Cを搭載しているのを除けば、似たりよったりです。これは中国も認識しているでしょうから、今後改善してくるでしょう。

 で、カタパルトが必要になる訳ですが、フライホイールとか油圧とかはジョークですよね?それでE-2Cを運用って?それで要が足りれば中国も苦労しないでしょう(油圧式カタパルトはそれはそれで簡単なものじゃない気もしますが)。H-8と書かれていますが、7tの機体を時速200km/hまで加速させる程度のものです。当然E-2Cクラスの機体(20t超)は無理ですし、戦闘機にしてもJ-10ですら無理です。先生もしかして、エセックス級に近代化改装の際に装備されたC-11(蒸気カタパルト)と混同していませんか?フライホイールは・・・画期的なものが発明されれば話は別ですが(笑)。何が言いたいのかわかりません。それならスキージャンプの方がはるかにましです。E-2Cって、スキージャンプで運用出来ないでしょうか?無理かな?スキージャンプでSTOL可能な早期警戒機の開発を行うことはあり得なくもないでしょうね。電磁カタパルトの開発を行っているという報道もあります。それは容易とは言いませんが、空母の機関が蒸気タービンや原子力でなければ、蒸気カタパルトは難しいでしょうから、電磁カタパルトは妥当な選択です。まあ、今建造中の空母はとりあえずSTOBARのようですので、実現するとしてもその次の世代位なんでしょうが(または近代化改修する際に装備か)。

 制限は色々ありますが、有力な陸上航空部隊がいない場合には遼寧であっても有力な航空戦力にはなるでしょう。対日米戦では、現状では「的」でしょうが(笑)。

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