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意図はなんだろう?

 兵頭二十八著、講談社α新書「こんなに弱い中国人民解放軍」 の感想です。

 書かれている通りに受け取れば著者が言いたいのは
・中国軍は実際に戦えば弱く、日米の敵ではない
・宣伝が上手で実際よりも強く見せかけている。
・米は敵を過小評価して真珠湾再びは困るし、脅威は高い方が都合が良いのでそれを否定していない。
・日本の外務省などは実際には弱い中国を強いと思ってびびって逆らわないようにしていて弱腰でけしからん
ということではあります。
 しかし、うーん、ここまで弱い弱いという理由が・・・。宣伝は上手だとか、尖閣諸島はこのままでは危ないと脅威を主張している部分もあり、矛盾しまあす。弱いといいつつ現状では、脅威であると言っているのですから、おかしいですよね。

 個々の内容もそこまで弱い弱いという必要はないと思うのですが・・・・。全体的には弱いがここは注意が必要といういい方ならわかりますし。また、F-22がSu-27系の中国軍戦闘機に対してキルレシオが1:50だという話を元にしていると思いますが(1機で50機を撃墜できたと聞いたとありますが、普通に考えればキルレシオでしょう)、F-22 1機で50機撃墜出来るから、4機あれば200機撃墜出来るというのを細かく書いているのもらしくありません。元々の話にしてもある想定でそうだったということで想定が変われば変わるでしょう。うーん、これじゃあ、命中率3倍論と同じです。本当にキルレシオが1:50でも、200機来襲したら4機では防げません。百発百中の砲1門は百発一中の方100門には勝てないとの同じです。

 過大評価するのも良くないでしょうが、過小評価も良くないでしょう。米軍は太平洋戦争初期にそれで痛い目にあったのですから。問題も多いでしょうが、中国軍は日々変わっています。馬鹿にしていると痛い目に会う時がくると注意しておくべきでしょう。GNP、基礎技術、生産力などなど、太平洋戦争開始時点の日米格差よりも現在の米中格差はの方がはるかに小さいですから。良い言い方ではないですが、「今なら勝てる」とは思いますが、なめてかかると痛い目に合うと思います。

 うーん、結局、外務省の弱腰を批判したいのでしょうか?そのために実際には弱いという必要があり、これだけ弱い弱いを連発しているのでしょうか?

 なお、中には興味深い記述もあります。例えば、中国軍のICBMが意外と少ないのは何故?というのを説明してくれています。それが正しいかどうかはわかりませんが、米中で握っているとすると納得出来ます。中国は米と核戦争をする意図はない、その証拠に少数しか保有しないと。しかし、早期警戒体制がととのっていないって本当?だとすると本当に核戦争する気はないとしか思えませんね。

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コメント

お前が叩かれてる意図も考えてみろよ

投稿: | 2015年7月12日 (日) 14時43分

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