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フィエスタ試乗

 デビューフェアの頃に一度見に行ったのですが、試乗は希望者多数で時間がかかるので断念して帰りました。ようやく相方が再度行っても良いというので行って試乗させてもらいました。
 前回見た展示車はもうありません。売れ行き好調で在庫がはけてしまい、展示車も売られてしまったそうです。納期はかなりかかるとか。いやあ、フォードとは思えません(失礼)。最初に入れた車は全部売れて、その次の便も全部売れてしまったそうです。
 さて、フィエスタです。
FiestaFiestarearFiestaenmlem
 写真は以前あった展示車のものです。内外装のデザインは好みはあると思いますが、私は悪くないと思います。フロントグリルはアストンマーチン風ですけれど、今の欧州車ではよくあるものと言うことも出来るでしょう。208も似ていますしね。まあ、好きか嫌いかで言えば、先代フィエスタの前期型(後期型はちょっと)の方が好きですけれど。
 リアスポイラーはフォーカスもそうですが、穴が開いていてちょっとかわっています。
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 足回り。
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 内装は相方はフォーカスと同じでデザインは余り好みではないようですが、私は問題ありません。
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 質感はBセグとしては特に悪いと思いません。細かいスイッチなどは安っぽいですが、普通です(A1くらいでしょう、Bセグで内装の質感が際立って高いのは)。もっと質感が低い車も珍しくありませんから。基本設計はやや古いですが、最近のニューモデルと比較してもそう劣りません。
 装備は前にも書いたように充実しています。バイキセノンヘッドライトはないものの、オートライト、オートワイパー、クルーズコントロール、バックソナー、バックカメラがついています。バックカメラにはズームの機能もあります。まあ、どれだけ使うかと言われるとほとんど使わないかもしれませんが。衝突防止の自動ブレーキもついています。さすがにレーダークルーズコントロールはありませんが。
Fiestasensor
 まあ、今では普通ですが、USBコネクターや外部オーディオ入力もあります。ポータブルナビ接続に問題はありません。
Fiestausb
 それからフロントガラスに熱線が入っています。これは便利です。冬の朝、よくフロントガラスが凍結していますが、出かける際にお湯をかけるのですけれど、水温が上がる前には再度凍結することがあります。熱線があれば、お湯をかけないでもすむかもしれませんし、仮にお湯をかけないとすぐに融けなくても、再凍結はないでしょう。フォーカスにもついているそうです。これは気がつきませんでした。他の車でついていたのに気がついたものは記憶にありません(寒冷地仕様は別にして)。ただ、ETCやナビに影響があるのかどうかは気になりますが。
 ただし、ビルトインナビはつけられません。我が家にはたいした問題ではありませんが、この点、重視する人には大きな欠点と思われるかもしれません。まあ、でも、欧州車では時々ある話ですし、天下のゴルフ7も当初はつけられませんでした。ポータブルやスマホをナビにすれば良いですし、その方が価格からいってもBセグにはふさわしいように思います。
 前部座席のシートはちょっと座面の感触に違和感はありますが、まあ、大きな問題はありません。バックレストの調整はダイヤル式なので私は好きです。相方は面倒だし、力がいるので、レバー式が好きなようですが。
Fiestasheet
 後部座席はまあまあ。まあ、クラス相応というところでしょう。普通に乗るのは耐えられると思います。
Fiestasheetr

 トランクもまあ普通です。二段式です。

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その更に下にテンパータイヤ搭載しています。

Fiestatemper_2

 ボンネットを開けるとさすがにダンパーはついていません。エンジンは小さいです。ただ、鋳鉄ブロックなので重量は相応にあるようです。反面、バッテリーが大きいですね。60Ah!でも、アイドリングストップはついてませんので、ちょっと不思議です。
Fiestabattery Fiestaengine
 タイヤは195/45R16と薄いです。既に雑誌などにも書かれているようにハンコックタイヤです。
Fiestatire
 相方受けは悪いです(苦笑)。私はとりあえず、銘柄で拒絶反応はありません。コンチネンタルとピレリは好きではありませんが。まあ、乗ってどうか、です。 
 リアフェンダーに小さいフラップがついています。輸入車ではよくありますが、少しタイヤがはみ出しているようです。ベンツなんかだとあからさまに後付、という感じのものもありますが、これはまあまだ許せます。
 Fiestaflap

 給油口はクーガ、フォーカスと同様にキャップが無いタイプで便利です。
Fiestafuel
 では、試乗です。試乗車は青です。私はこの色がいいなあ。

Fiestatest

 この日は雨でした。ポジションは問題ありません。シートはやはり違和感がありますが・・・。視界も特に問題はありません。エンジンはスタートボタン。押してエンジンかけると静かです。まあ、208もそうでしたが、最近の3気筒エンジンは静かですね。Mレンジはありません。フォーカスと違って、Dレンジでも変速ボタンを操作すると変速操作出来るのですが、ほっとくと自動変速に戻るそうです。なので、Sレンジを選択。
 さて、発進。特にがさごそ感はなく、普通にすっと発進します。まあ、ボルボ含めてこの6速DCTはトルコンっぽいです、良くも悪くも。敷地から道路にでたら・・・おぉ!良い感じです!少し走って、助手席の相方から乗り心地が良いねとの声が。うん、まあ、この辺は路面が良いので当たり前と言えば当たり前ですが、乗り心地は良いです。リアがばたばたしたりしませんし、頭も動きません。ある程度、ゴツゴツ感は路面によっては感じますが、タイヤが薄いし、エアヴォリュームは少ないのでこれは仕方ないでしょう。ただ、ちょっとざらざらした感触があります。これはタイヤに起因しているように感じます。また、少しロードノイズも大きい気がします。ただし、雨だというのは考慮すべきかもしれません。
 ステアフィールは良好。電動パワステですが、言われなければ気がつかないかもしれません。さすがは、欧州フォード。例の変速スイッチの問題は別にすればブレーキ含めて操作性も問題ありません。常に手動変速操作をすると片手運転が続きますが、変速そのものはまあまあです。DCTらしさはありませんが、まあ、普通に乗るには十分な変速速度ですし、とりあえず、試乗中には言うことを聞かないことはありませんでした。
 エンジンも素晴らしいです。まあ、停止から走りだす時に普通にやっても(アクセルをベカ踏みしなくても)、3000回転近くすぐに回りますが、まあ、この辺は1Lのターボですからね。仕方ないでしょう。走り出した後は2000回転でシフトアップしていってもなんら問題ありません。上り坂でシフトアップしていって4速1500回転になったらさすがに振動が出ましたが。動力性能は十分でしょう。まあ、トルクはあるとは言え、高々100馬力なので、超高速巡航したら使い切ってしまいますから、余裕はそれほど無いでしょう。また、例えば、箱根ターンパイクのようなきつめの上りでスポーティに走らせれば、ほとんどアクセル全開になるかもしれません。でも、日本の公道(高速道路含む)で普通に走るには十分でしょう。ハイパワーエンジンにしてもほとんど使いきれません。それを選ぶ人にしても、全開時の馬力ではなく、中低速のトルクを求めて選ぶことが多いでしょう。そういう点では、このエンジンも十分なトルクがあると思います。
 上まで回せば3気筒らしい音がしますが、嫌な音ではありません。3気筒としては、なかなか良い音だと思います。音量は増えますが、うるさいとは感じません。高回転型エンジンじゃないので、上までぶん回せませんが、実用車としては十分でしょう。2000回転位を保って走ると静かですし、振動もありませんし、言われないと3気筒とは気がつかないでしょう。さすが、傑作の呼び声高いエコブーストです。
 シートは乗っていると段々違和感は減っていきました。腰の裏が圧迫される感じもありませんし、まあ、なんとかなりそうです。もちろん、短時間の試乗でははっきりわかりません。長時間乗ったらまた問題がでるかもしれません。しかし、問題がある車は短時間の試乗でも問題がわかりますから、少なくとも、それはない、と言えます。
 乗り心地に戻ります。あえて、マンホールの蓋を踏んだりしてみましたが、平気です。体感的にはボディ剛性も高いように思います。リアサスはトーションビームですが、トーションビーム臭さは余り感じません。私がそれを伝えるまで、相方はマルチリンクだと思い込んでいた位です。最後に戻って来た時に敢えて、速度をある程度残して、道路から敷地へドンと進入させてみましたが、リアが跳ね上げられたりすることなく、ドンというか、トンという感じで入り口の段差を乗り越えました。
 素晴らしい、と言って良いでしょう。好き嫌いは分かれるかもしれませんし、人によっては、硬いと感じる可能性はありますから、万人受けする車ではないかもしれません。しかし、我が家の好みにはあっています。タイヤが薄いのが気になりますが、これは実際に購入するとしたら、インチダウンするという手もあるでしょう。ざらざら感は銘柄を変えれば解消するかもしれません(これははっきりとはわかりません)。営業氏の話では、納車前に別銘柄のタイヤを送ってきて、これに交換して納車して欲しいという要望が。まだ、一例だけですがあったそうです。交換したら、静かになったとか(ミシュランにしたようです)。私はこのままのタイヤで色々な状況で走って評価してからが良いと思いますが、相方は、ハンコックは嫌だから、うちも買うなら換えて貰うとかいっていますが(苦笑)。
 問題は例の変速スイッチだけです。

Fiestashift

 街乗り、普段使いなら、後はなんの問題もありません。ビルトインナビがつかないのは人によっては大きな問題になるかもしれませんが、我が家は複数台車があるのでポータブルナビを使いまわしていますから、問題にはなりません。アイドリングストップがつかず、ギヤ比も少し高めなのでカタログ燃費はそれほど良くありませんが、我が家は気にしません(笑)。
 相方も気に入っていて、色が色がと問題は色だけのようです。今の色でも明るい青(試乗車)とボルドーみたいな赤(展示車)なら、良いと思います。オレンジとか明るいグリーンが出たら、購入決定でしょう。会社でもすごく良かったと触れ回っているようです(笑)。相方号を買い換えることが決まったら(その時期になったら)、色は今のままでも、我慢してくれるかもしれません。その時は、変速スイッチは我慢しましょう。出来たら、スイッチから線をひっぱりだして、インチキパドルスイッチをつけたいですが・・・・。
 フォーカスと比較すると?後部座席の広さ、絶対的な荷物の搭載量を求めないのなら、日本で普通に乗るならフィエスタで十分でしょう。実際の販売実績もそれを示しています。アウトバーンを超高速巡航するなら、フォーカスが必要でしょうが、日本の高速道路はいまだに最高速度は100km/hに過ぎませんから、100馬力の1L エコブーストでもなんら問題はないでしょう。
 ワインディング走行を楽しむのなら、フォーカスの方が良いでしょう。あの2L NAエンジンは現在、新車で売られているものの中では私にとっては最良のものの一つです。そういう走りなら、フィエスタはフォーカスには勝てないと思います。ただ、フォーカスがそれに最適化というと、問題になるのはあの変速スイッチであり、パドルが無いこととです。MTなら問題ないと思いますが、残念ながら日本には導入されていません。

 この乗り味、Bセグで現在新車で販売されている中でフィエスタに勝っている車は思いつきません。Bセグのベンチマークであるポロもフィエスタには勝てません。価格から言えば、ポロのハイラインではなく、コンフォートラインで比較すべきでしょう。そうなると、ポロが勝るのは7速DCTとアイドリングストップによる燃費だけです。装備はフィエスタが全てにわたって勝っています。乗り味も私にはフィエスタが優れていると思います。
 ポロでも、ブルーGTなら迫るでしょう。後は、スイスポでしょうか。ブルーGTにはパドルがあり、スイスポにはMTがあるので、総合評価は難しいですが、乗り味だけなら、私はフィエスタが勝っていると思います。スイスポは当然のようにスポーティな方向に振られています(先代ルーテシアRSと同様に)し、ブルーGTもタイヤに起因すると思いますが、硬さ、ごつごつ感がフィエスタよりも強いように思います。208も悪くはありませんが、リアの動きはトーションビームらしいものですから。もちろん、同じ場所で試乗していないので、正確な比較ではありませんが、これは仕方ないでしょう。
 そして、Cセグでも勝てる車はほとんど無いように思います。あくまで、乗り味についてですけれど。オーリスRS位かなあ。ゴルフ7はGTi含めて全敗、Aクラスも硬すぎますし、V40は勝負になりません。1シリーズは柔らか過ぎます。フォーカスなら良い勝負ですが、街中だとやはりやや硬すぎる気がします。オーリスの評価は世間ではそれほどではなく、高く評価しているのは私位かもしれませんが、好みに合う合わないですから、他人は気にしません。

 違う個体は違う場所で試乗したら印象は変わるかもしれません。しかし、今回の個体を今回の場所で試乗した限りでは、素晴らしいです。2014年試乗カー・オブ・ザ・イヤー決定?いやあ、それはまた別の話です。素晴らしいのは乗り味であって、車としての総合評価は別です。昨年のフォーカスと同様にパドルがなく、あの変な変速スイッチなので、その点で大幅に減点されます。なので、年末どうなるかは、他の車次第でしょう。

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