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スマートEV試乗

 昨年、暮れに相方をAクラスの試乗に連れて行った時に見かけて気になっていたスマートのEV、スマート フォーツー エレクトリック ドライブに試乗してきました。EV初体験です・・・あ、運転免許が必要で公道を走るEVというべきですけれど。EV嫌いじゃないの?と言われると思いますが、はい、嫌いです。マニュアル変速出来ない車には基本乗りたくありません。ただ、相方がとにかく小さいのが良いと最近言っていて、二人で乗るならスマートは現在新車で売られている車の中で最適に近いです。クーガがいるので、相方号の仕事は。
1.相方を朝、駅へ送っていく
2.義父のところにいく
3.買い物など
です。ですから、二人乗れて、そこそこ荷物が載れば十分です。そうした場合、小型で、でも、シートは大きめのスマートは適しています。iQも良いのですが、シートはスマートの方が良いです。
 ただし、スマートには問題が二つあります。それも致命的な問題が・・・。まずは、乗り心地が悪いということです。iQも良くありませんが、スマートには負けます(勝ちますというべきか?)。ホイールベースが短いこともあり、どこで乗ってもゆれ続けます。硬い柔らかいでいえば、硬いでしょう。そして、あのトランスミッション。シングルクラッチのAMTでももっとましなのはいくらでもありますが、これは酷いです。SMGIIに劣るとも勝らない代物です。まあ、マニュアル操作すればまだましですが、相方は基本的にはDレンジ入れたままですからね。
 なので、良さそうなんだけど、駄目だよね、スマートは、ということになってしまいます。が、それはガソリンエンジンのスマートの話です。EVならどうでしょう?まず、トランスミッションがないので、問題のうち一つは解決します(私が変速出来ない!という問題は生まれますが、相方号ですから)。乗り心地も下側に搭載されたバッテリーのおかげで改善されている可能性があります。
 なら、乗って試してみるしかないでしょう。という訳で、試乗させてもらいました。
Sme
 二人乗りなので交代に試乗かなと思いましたが、二人で乗ってきて良いということなので、乗らせてもらいました。ポジションは問題ありません。バックミラーが小さいですが、シートとシートの間の隙間が狭いので、ミラーだけ大きくしても意味はありません。シートそのものは十分大きくかつ出来も良いです。
Smesheet
 中央に蛙の目玉のようにとびだしたメーターが二つありますが、左が充電率計、右が充放電計です。
Smemeter
 キーはサイドブレーキとシフトレバーの間にあります。さて、発進・・・・あれ?エンジンがかからない・・・じゃなくて、えっと、なんというべき?ともかく動きません。キーをひねってメーターは動き出していますが、Dに入れてアクセル踏んでも動きません。よくわからなかったのですが、営業氏に聞いたら。Pでブレーキ踏んでキーをひねってから、ブレーキを踏んだままDに入れればよかったようです。ちょっとこの辺、普通の車と違ってとまどいました。慣れれば平気でしょう。 
 さて、今度こそ発進。じわっと踏むとゆるゆると動き出します。アクセルペダルで具体的に何を調整しているのかわからないのですけど、まあ、ガソリン自動車と同じです。少しだけ踏めば少しだけ動き、ガバっと踏めば急加速します。片側二車線の道路でちょっと試しましたが、全開にすれば結構な加速力です。動力性能は十分です。ただ、どうしても途中で変速したくなります(笑)。パドルがついており、これで変速出来る・・・訳ではなく、回生ブレーキの効き具合を変えるものだそうです。プラスを引くとD+に表示がかわり、マイナスを引くとDにもどりました。街中で試した限りでは違いは良くわかりませんでした。まあ、ともかく、2ペダルの車を普通にDレンジに入れたまま運転する人なら何ら問題はないでしょう。ブレーキはちょっと違和感がありますが、回生ブレーキのせいというよりもペダルの角度、踏み応えに馴染めない気がします。まあ、慣れれば平気でしょう。
 問題の乗り心地ですが・・・大幅に改善されています。路面が比較的良い場所では極めて快適です。当たり前?いえいえ、ガソリンスマートはこういう路面でも妙に落ち着かず、始終細かくゆれていました。EVだとある程度の路面の凹凸はうまく吸収してくれます。段差など大きな入力を路面から受けた場合には、相応に突き上げられます。が、一発ガツンとくるものの収まりは良く不快ではありません。ガソリンスマートだと派手に車が動いて収まりも悪く、耐え難いです。
 視点がやや高めで、視界は良いです。バッテリーのおかげで重心は高く感じません。ハンドリングうんぬんはなんとも言えませんが、悪くはなさそうです(こういう車にしては)。ただし、ステアリングが軽く、ステアフィールはすかすかに近いですが。
 寒かったのですが、ファブリックシートにもかかわらずシートヒーターがついており、またヒーターもすぐに暖かい風が出てきました。電熱器ですからね。反面、ヒーターをがんがん使い続けるとバッテリーは減りそうです。なので、それほど寒くない時はシートヒーターだけでしのいでくれ、ということなのでしょう。足元のちゃんと暖かいです。当たり前?いやあ、ゴルフ5もルーテシア3も足元が寒いのですよねえ。
 なかなか良かったです。相方号の置き換えに適しています。荷物はたくさんつめませんが、我が家の普通の買い物などには十分です。朝、駅へ送っていくのも直ぐに暖かくなるので良いです。駅への往復の道は狭いですが、このサイズなら使いやすいです。また、長距離巡航は無理かもしれませんが、片道30km程度の義父の家への往復位なら問題ないでしょう。
 カタログ記載の航続距離は180kmですが、実際には悪くても100kmくらいは走れるとのことです。なら、我が家の使い方なら、週に一度充電すれば十分です。
 しかし、問題は値段です。家の充電用の配線工事に数十万(もちろん、実際にかかる費用は様々でしょう。多分、高い方で言っていると思います)とのこと。補助金の話はとりあえず別にすると車体+配線工事でA180スポーツとほぼ同じ金額です(苦笑)。実際には補助金をもらえば、200万円台半ば、諸費用込みでも300万円は超えないのでしょうけれど(減税もあるし)・・・・やはり高いです。また、補助金のしばり(最低x年乗らないといけないとか)もあります。
 想定している使い方だと月に400-500km程度。バッテリーは18kWh程度なので、深夜電力を使えば、月の電気代は2000円いかないでしょう(電費次第)。電費が良ければ千円程度で済むかもしれません。仮にガソリンだと?悪く見ても月に40l程度給油すれば十分でしょう。ハイオクですから、6000-8000円位でしょうか。平均するとその差は月5000円程度だと思われます。年間で6万円。バッテリーの保障期間が6年なので、まあ、車検も考慮して7年乗ったとしても、42万円。補助金があるにしても配線工事の分もあるので、本体の価格差は取り返せませんね。10年乗って(うまい具合に保障期間が切れる前にバッテリーが交換できたとして)やっと60万。しかも、ガソリンの燃費が想定よりもよければさらに差は縮まります。勿論、ガソリンが高騰すればEVが逆転(安くなる)するかもしれませんが、それを言えば、電気代が上がることも考えられます(円安、燃料費高騰、再生可能エネルギーの推進、原発再開できずなどなど)。
 車そのものは使い方にあっているし、EVなら乗り心地や性能も十分ですが、300万の車としてみると、装備が余りに寂しいです。オートライト、クルコンどころか、バニティミラーもありません(苦笑)。足車なのでそれはそれでかまわないのですけれど、それで300万と思うとやはり割高です。
 まあ、やはり今は、EVは、「エコ」な車に乗っているという満足感で選ぶものであって、コストで選ぶものではないでしょうね。
 それよりも、相方号としては致命的な問題が見つかりました。それは色です。スマートはカラフルな色があると思い込んでいましたが・・・EVだと白しかありません。それだけで轟沈です(苦笑)。値段を別にすれば、相方号として最適だったんですけどね。なんで白だけなのかあ。色数も減らすのも、エコ、ですかねえ。

 

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