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その車

 「その車」を明らかにした上で、改めてその評価を述べたいと思います。「その車」は、ここの過去の文章を見れば、わかる人には既にわかっていると思いますが、ルノー・ルーテシア(3)RSです。最近の車では絶滅しつつある古典的なNAエンジンで、とにかくその音は素晴らしいです。2LのNAでは、私が知る中で最高です(K20系は私の好む音ではありません)。乗り心地も硬めではありますが、なかなか良く、3ドアであるものの実用性も高いです。見た目も良いですし、ルーテシア(4)RSと比べると、「特別さ」を感じます。ややブレーキがオーバーサーボっぽく感じることを除けば、操作性もなんら問題ありません。FFという点さえ、除けば、エリーゼから乗り換えるのにふさわしい車です。
 更に言えば、「その車」は、普通のRSではなく、希少なゴルディーニRSです。歩行者保護規定に合致せず、輸入出来なくなった際に最後の最後に15台だったかな?だけ導入された、ルーテシアのゴルディーニRSです。その価値を考えれば、まさに、今しかチャンスはない!のです。普通のRSならまだ相応に出物はありますが、ゴルティーニは滅多にありません。程度も良好です。
 ただし、ゴルディーニであるが故にシートがレザーなのが少し引っかかります。私はファブリックシートが好きです。例外はエリーゼ一族位です。あれだけクッションが薄いバケットシートだとどっちでも大差ないですし、むしろレザーの方がすべるので乗り降りが楽な位です。また、シートヒーターの設定もありません。とはいえ、これは些細な問題でしょう。ゴルディーニの価値の方が高いでしょう。
 でも、やはり、FFなんです。また、実際には何ら問題はないといはいえ、リアサスはトーションビームです。もし、フォーカスのようにマルチリンクだったら?もっと簡単に踏み切れるかもしれません。後、車検が切れていたので試乗出来ませんでした。大丈夫だとは思いますが、相手は輸入車なので、個体差がある可能性も考えられます。それも気になります。
 FFということは忘れて、エリーゼ、ルーテシアRS、MR-Sの三車を車としての良し悪しを比較すれば、今の生活に一番合っているのは、ルーテシアRSでしょう。実用性はもっとも高いです。荷物も積めますし、人だって乗せられます。乗り心地もMR-Sにリアのバタバタ感があることを考えれば、一番良いでしょう。今時の車にしてはローギヤードですが、とはいえ、高速巡航も一番得意そうです。エリーゼはもっとローギヤードですし、MR-Sは6速はまずまずですが、幌ですし、遮音なども考えれば、やはりルーテシアRSでしょう。
 エンジンは8000まで回らないということを除けば、エンジンはやはり一番優れています。なんといっても音が素晴らしいですし、低中速トルクも十分あります。普通に街乗りしても、エンジンで楽しめます。そう、AWのように。これがエリーゼだと上まで回した時にフィーリング(6000回転からいっきにパワーが出てくる感じ)は素晴らしいですが、それは街中では味わえません。MR-Sはトルクがあって乗りやすいですが、楽しむエンジンではありません。速さは、エリーゼ>ルーテシアRS>MR-Sの差でしょうが、私の腕だとどれも大差ないでしょう。100%全力を引く出すことは出来ませんから。ルーテシアRSには唯一VSCがついています。これが作動するまで追い込むのは難しいでしょうが、万一の時の安心感はあります。
 問題点を上げれば、普通のルーテシアと同様にヒーターの効きが良くないということがあります。冬になると足元は寒いのに顔だけ暑くなっています(RSだから、3ドアだからといって違いはないでしょう)。オートエアコンがまともに動かないのは、もしかすると相方号の個体の問題かもしれませんが、同じである可能性もあります。
 エアコンは、エリーゼは冬は問題ないですが、夏は暑いです。エアコン自体が駄目というよりも、ガラスを通じて入ってくる熱が強すぎるというべきでしょうが。S1と違って床、サイドシルがあつあつになる訳ではありませんから。まあ、風力調整が大雑把すぎるので、微風というのが出来ず、人間が止めたり動かしたりする必要はあります。MR-Sはマニュアルエアコンですが、恐らく一番まともでしょう。ヒーターの具合は良かったです。ただし、オートモードはないので、調整は必要ですが。なので、エアコンは、夏:MR-S>ルーテシアRS>エリーゼ、冬:MR-S>エリーゼ>ルーテシアRSでしょう。
 街乗りだと、乗りやすさは、トルクや操作性、最小回転半径などなどを考えるとMR-S>ルーテシアRS>>エリーゼでしょう。ただし、乗り心地は、路面が悪い場所:MR-S>ルーテシアRS>エリーゼ>、路面が良い場所:エリーゼ>ルーテシアRS>>MR-Sだと思います。乗り心地の優劣は状況により変わるので評価が難しいです。エリーゼが一番良い場合もあれば、MR-Sが良い場合もあれば、ルーテシアRSが良い場合もあります。ただ、エリーゼもルーテシアRSも路面が悪く、大きな入力を受けた場合には、ガツンときますが、収束は早いので、意外と気になりません。ただ、一般的に見えればMR-Sが一番穏やかでショックは低いでしょう。逆に細かい入力の場合にはMR-Sがばたばたしますが、エリーゼやルーテシアRSは問題ありません。総合的に見れば、ルーテシアRSが一番無難だと思われます。
 ワインディングは、ルーテシアRS、MR-Sとも実際に走らせたことがないのでわかりません。想像するとエリーゼ>MR-S>ルーテシアRSでしょうが、これは要するにMRとFFの違いで、MR-Sの方が好みだろうという話に過ぎません。
 エリーゼ、MR-SとルーテシアRSとの大きな違いは、オープンに出来る、出来ないです。ここは大きいです。クーガがグラスルーフではあるものの、AW、クーガ、ルーテシアと他の車はオープンに出来ません。なので、ルーテシアRSに乗り換えると我が家ではオープンに出来る車がなくなってしまいます。まあ、春のお花見ドライブはグラスルーフでも出来なくはないですが・・・・。ただ、私が一人でオープンにして走りたい時があるので(滅多にないですが)、オープンに出来る方が良いです。とはいえ、ケイマンの時代にはオープンに出来る車がなかったので、致命的とは言えません。
 MR-Sの長所は、そのオープンに出来ることです。エリーゼも出来ることは出来ますが、時間がかかるので、どこかの駐車場にでもとめない限り、オープンに出来ません。MR-Sなら、信号にとまっている間で閉めたり開けたり出来ます。後、MR-Sだけの長所は5ナンバーであること。城ヶ島へいく時、橋の料金がちょっと安いです(笑)。それとレギュラー仕様でかつ実用燃費は一番良さそうです。エリーゼは意外と悪いので(苦笑)。S1は燃費が良かったのですけどねえ。
 エリーゼの長所はやはり8000回転オーバーまで回せるエンジン、そのフィーリングでしょう。それと速さですね。ルーテシアRSも遅くはないでしょうが、さすがにエリーゼと比べれば劣るでしょう。MR-Sは意外と遅くないと思いますが、サーキットを走らば、さすがについていけないでしょうね。ああ、それとMR-Sはロールバーつけないとサーキット走れませんね。

 総合的に見るとオープンに出来ないということを除けば、今の生活を考えるとルーテシア(ゴルディーニ)RSの方がエリーゼやMR-Sよりも合っていると思います。問題はやはりFFであること。それと冬場のヒーターかなあ。

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