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機動戦闘車

 試作車が公開されましたね。
http://news.nifty.com/cs/domestic/societydetail/yomiuri-20131009-00995/1.htm

 本家に画像が複数
https://picasaweb.google.com/115305223408918522377/MCVManeuverCombatVehicle#5932575838962622114
 動画もあります。
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=2XSELk_p2g0
 車体の対して砲塔がかなり大きく見えます。最後の方で横(斜め後ろに近い?)への行進間射撃シーンがありますが、結構安定していますね。10式並とはいかないかもしれませんが、砲安定装置の性能は高そうです。

 この手の装輪戦闘車両はあっても良いと思いますが、果たして国産する意味はあるのでしょうか?予算は限られるのですから、何でも国産する必要は無いと思います。まあ、輸入するとしても、この手の車両だけの輸入では余り意味はないですよね。装輪装甲車ファミリーは輸入しても国産にしても同じファミリーでないと意味はないですから。そういう意味では、ベースの装輪装甲車が国産だから仕方ないのかなあ。もっとも、96式のファミリーではなく、将来の装輪戦闘車両というまだ完成していないシリーズのファミリーのようですけれど(96式は小松だし)。APC、ICV、偵察型などなど色々計画はされているようですが・・・しかし、戦車砲搭載機動戦闘車型が先に出来るというのは?普通は基本のAPC型を作ってそのバリエーション、だと思いますが・・・・。また、機動戦闘車としての性能を優先しているっぽいので、車体は共用できず、サスペンションや駆動系程度でしょうか?エンジンもそのままではないにせよ、一応は同じなのかなあ?
 性能、能力は十分かどうかは、よくわかりませんけれど。まあ、機動力と火力は十分でしょう。問題は防御力でしょう。戦車じゃないので、最良で砲塔前面は歩兵携行対戦車兵器に耐える程度の防御力でしょうか?車体は、精々、12.7mm機銃程度?96式の防御力はよくわかりませんけど、砲弾の弾片または小銃弾耐弾程度でしょうから、同じ程度かもしれません。96式も増加装甲をつけたバージョンもあるので、同様に増加装甲はつけられるか、それに等しい程度の防御力はあるかもしれません。車体の写真を見ると何か箱状の装甲が取り付けられているように見えなくもありません。
 でも、これは、本当に必要なんでしょうか?もちろん、あれば役立つでしょうけれど、予算が限られる中で新規に開発して調達する必要がある装備でしょうか?離島防衛やらゲリコマ対策に役に立つという話ではありますけれど、25-35mm機銃やらグレネードランチャーじゃ駄目なんでしょうか?戦車砲はそりゃ、威力はありますし、対戦車戦闘ですらこなせるから良いでしょうけれど、その分、砲塔は大きく重たくなります。だったら、必要な武器を搭載したコンパクトな砲塔にして、その分、防御に重量を回した方が良いのではないかと思います。元込め式の迫撃砲でも良いでしょう。まあ、74式と弾薬を共有するという名目はあるようですけれど。これとは別に40mmテレスコープ弾を使うICV型や偵察型の開発もするようですけれど、それがあれば、後は自走砲型があればいいような。自走砲型も開発するようですけれど。
 まあ、あれかなあ。74式を全部10式と置き換えるのは無理(お金が無い)から、一部は10式で置き換えて、残りはこの機動戦闘車で置き換えるということなんですかね。まあ、それならわからないでもないです。もっとも、そうだとすると価格が安くないと駄目ですけれど、でも、やっぱり、3、4億円はするのかな?90式は9億位、96式は1億位のようですが。
 なお、その場合には、陸自の戦車部隊の編成も大きく変わるのでしょうね。第7師団と第2戦車連隊などに戦車は集中配備して、他の戦車大隊、戦車中隊は、この機動戦闘車で置き換えていく、ということが考えられます。各方面隊に1個大隊ずつ位は戦車を残すかもしれませんが。
90式が340両ほどなので、戦車連隊が5個中隊で約70両(1個中隊4x3=12+2=14として)として、4個戦車連隊で280両。教育用に30両程度として、もう30両残るか。じゃあ、北海道の旅団にそれぞれ1個中隊配備しましょう。これで、90式は基本北海道専用車。10式は東北、東部、中部、西部各方面隊に配備ですね。現段階で50両ほど調達されていますが、防衛大綱で戦車は約400両にするということになっているらしいので・・・あれ?もうこれでほぼ22大綱で定めた400両ですね。(^^;ふむ。教育用のを除けば、10式は精々3個中隊。(^^;初期調達の90式を10式で置き換えることはあるかもしれませんが。
 そうすると機動戦闘車はどうするのでしょう?財務省は戦車だ!というでしょうから・・・・。うーん、やっぱり必要性が良くわかりません。まあ、防衛省と財務省の綱引きの結果次第かもしれませんね。本格的な侵攻事態が生起する可能性が低いとして戦車、火砲を減らす訳ですから、戦車、火砲の枠外で、ゲリコマ、島嶼防衛用装備を持たせろ!でなんとか。
 とりあえず、機動戦闘車は戦車じゃないとして(なんか、歩兵が戦車を持っていたので、騎兵が実質軽戦車である装甲車を装備した時みたいにですが・・・)考えて見ます。
 前述の様に戦車は北海道の4個戦車連隊に90式を集中配備。初期調達の90式は10式で更新。90式は教育用(教導隊含む)とあわせて、約310両。残り90両が10式。教育用約20両、1個中隊14両として、5個中隊で70両。東北方面1個中隊、東部方面1個中隊、中部方面2個中隊、西部方面1個中隊。以上で戦車約400両。
 16大綱では戦車600両だったので、200両減る分を機動戦闘車で置き換え。教育用に30両として、1個中隊14両で12個中隊は編成出来ますね。師団には大隊(3個中隊)、旅団は中隊として、空中機動したいな旅団の第12旅団はなしとして、北部方面以外に配備するとしたら、東北6個中隊、東部3個中隊、中部8個中隊、西部7個中隊、合計24個中隊。戦車が配備される5個中隊を除いても19個中隊必要。全然足りません(苦笑)。仕方ないので大隊は2個中隊にすると、戦車中隊分を除けば、東北3個中隊、東部1個中隊、中部5個中隊、西部4個中隊、合計13個中隊。まあ、1個中隊位はおまけしてもらいましょうか(財務省に)。もしくは、現状と同じ第15旅団にはなしで、それでちょうど12個中隊。ま、こんなところでしょうか。でも、西部方面普通化連隊を基幹に新編されるという水陸両用戦部隊にも1個中隊程度は必要かもしれませんね。まあ、1個中隊程度ですからなんとかなるでしょう。1個中隊13両に減らせば1個中隊は増やせるし。
 しかし、96式装輪装甲車が360両程度しか生産されていないのに(今後も改良型含めて追加されるとはいえ)、200両も作れるかなあ?まあ、戦車の方がAPCより多いのは日本の伝統だから、それよりはましですか(笑)。しかし、10式があること、戦車が400両とされていることを考えると、やっぱり開発、装備する意義が良く分からないですね。その分の予算で96式まどの装甲車を調達すべきではないかと思います。

 もし、財務省があくまで機動戦闘車も戦車だと言い張ったら?その時は機動戦闘車を開発する意味はないですよねえ。10式と機動戦闘車で残り60両程度の枠をあわそうのでは・・・。勿論、10式や機動戦闘車の調達ペースは遅いでしょうから、古くなった90式と置き換えることはありえますが。10式の調達がどれだけの期間継続するかわかりませんが、10年先なら、初期の90式は30年近くなるますから、10式で置き換えてもおかしくないでしょう。
 総数で教育用は別にして、400両だとすると1個中隊14両として、28個中隊。すくな。(^^;これだと基本、師団と旅団は1個中隊ずつですね。第7師団ですら、5個中隊連隊3個なんて無理(それだけで半分以上の戦車を配備することになるので)。4個中隊連隊3個(それって、大隊やん・・というのはとりあえずおいてて)。後は、一部師団(4個師団)だけ2個中隊で、8個。後は第12と15旅団以外に1個ずつで、合計28個中隊。戦車は北海道分16個中隊、後は北海道以外の師団の内、2個中隊配備の場合1個中隊戦車として3個だから、19個中隊が戦車(266両)、機動戦闘車が9個中隊(126両)。そんなところでしょうか。最終的には戦車は過半は10式で置き換えになるのでしょう。まあ、機動戦闘車を減らして(あくまでニッチなものだから)、その分、10式ということもあるかもしれません。逆に第7師団は3個連隊はやめて、2個連隊(10個中隊)にして、減らした2個中隊を他(水陸両用戦部隊とか)に配備の方がいいかもしれません。また、連隊なんだから、6個中隊連隊2個で中隊数は同じとか。

 話を戻して、次期装輪装甲車ファミリーが実現化するとして、それはどこに配備するかでしょう。現状は、演習場などの関係もあり、北海道中に配備されていますが、さすがに輪装甲車はそうではないですよね?もっともその場合、第7師団の装備がそのうち旧式なまま更新されないことになってしまいますが・・・。89式は70両程度しか結局、生産されておらず、第11普通化連隊ですら全部の中隊に装備されていないという代物です。なんか89式の後継は次期装輪装甲車ファミリーになりそうな感じもしますが、そうすると戦車以外は装輪装甲車?それはそれでも良いのですけれど・・・・うーん?すると一部だけ10式戦車で、後は最終的には全部装輪装甲車系ということもあるのかな?考えて見れば、73式の後継車は開発されず、96式にで置き換えられていますからね。だとすると第7師団もそのうち、装輪式が中心?それはそれでいいのかなあ?装軌式は?装軌式で必要な気もしますが・・・・。まあ、割り切りかなあ。結局、日本の国土を考えたら、装輪式で走れなくて、装軌式が走れるところがどれだけあるか?もし、装輪式でファミリー化によりコストダウンできるのなら、それはそれで一つの手でしょうね。ただし、もし、敵のMBTと戦う場面が出た時に備えて、戦車だけは維持と。

 そうであれば、90式が引退した後は、400両の戦車枠のうち、半分程度は10式、残り半分は機動戦闘車ということもありえますね。90式はMBTというよりも自走対戦車砲・・・戦車駆逐車的な運用になるかもしれませんが。

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