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レンジローバー・イヴォーク試乗

 興味はあり、見に行ったことはあったのですが、SUVを我が家で買うことはないと思っていたので試乗はしていませんでした。しかし、先日、偶然、クーガを試乗して相方が気に入ったことため、我が家でSUVを買う可能性が出てきました。値段がだいぶ違いますが、重さや大きさは似ています。 全長4355mm、全幅1900mm、全高1605(クーペ)/1635mm(5ドア)なので、クーガより5cm広いが、9cm短いです。幅だけ広いですが、そう巨大という訳ではありません。
 それで試乗させてもらいに行ってきました。展示車は5ドアのプレステージ。SUVっぽくないエクステリアもなかなか良いのですが、細かく見るとダミーグリルがあったりしてそれほど高い質感でもありません(ダミーグリルは嫌いです!)。しかし、内装は素晴らしいです。決して安い車ではありませんが、同価格帯の車と比較しても質感は高いですし、デザインも良いです(あくまで私の好みで、ですけれど)。プレステージならドアの内張りやダッシュボードなども革張りです。革張りシートは好きではないのですが、内装の革張りは実は好きです(革風ビニールでもいい)。個々の部品も高級品という訳ではないですが、全体的に高い質感になっています。内装だけ見れば、今、新車で売られている車の中で一番良いかもしれません。あ、私が買うことが可能な車の中で、ですけれど。
 シートは電動メモリー付き。革張りですが、悪くありません。パドル付き。運転性に座るとSUVという感じがしません。なじみのある普通のポジションです。リアのガラスが小さいので後方視界は余り良くありません。
 ただし、リアシートは普通で、車高が高い割にヘッドクリアランスは少なめです。この辺はデザインの犠牲になっていますね。クーガのようなスタジアムシートでもありません。
 プレステージにはナビが標準ですが、これがなんとDVDナビと書かれています。何故?と聞いたら、HDDナビでトラブルが多くて、DVDに変えたとか。本当かなあ??
 一番安いのがピュア(450万)です。ファブリックとレザーのコンビシートで手動調整式、タイヤが225/65R17。後はヘッドライトがハロゲン(キセノンは10万)になって、ナビ(TV込みで31万)がない位で、装備は充実しています。これでも左右独立オートエアコン(高いのはエアクオリティセンサー&湿度スモッグセンサー付きだけど)ですし、クルーズコントロールも標準。更にサラウンド・カメラシステムという5個のカメラで周囲を表示できるのもついています。それとフロント・パークティスタンスコントロールも。内装が革張りでないですが、革風のビニールにステッチついたものになていて、悪くないです。まあ、安いといっても450万ですからね。
 5ドアの高い方がプレステージ(578万)。128万も高くなってしまいますが、メモリー付き電動シートで、内装含めて革張り。ランバーサポート、シートヒーター付き。タイヤはいきなり、235/55R19。それとナビとキセノンヘッドライト。やや割高にも思えますが、ピュアだとアダプティブダイナミックスがつけられません。
 クーペのピュア(470万)は、タイヤは225/65R17で5ドアと同じですが、シートは電動式(でも、メモリーは無し)。クーペ・ダイナミック(598万)だとタイヤがいきなり245/45R20になって、後はプレステージと同様です。
 アダプティブダイナミックスは13万のオプションで、プレステージとダイナミックにも装着可能なオプションです。マグネライドダンパーとダイナミックモードがつきます。要するに電子制御ダンパーですね。パノラマミック・グラスルーフはどれでも選べて、9万と意外と安いです。

 さて、試乗ですが、試乗車は3ドアのクーペ。高い方のダイナミックです。タイヤは20インチ!いつものようにまずシートを一番下まで下げてポジションをあわせたのですが・・・もぐりこんだ感じになって、周りが良く見えません。さすがにこれはそういう車ではないですね。ただ、上げてみると今度は天井がやたら近くなってしまいました。うーん、ちょっと難しいですね。結果的には上げ気味にセット。左足ブレーキはやりやすいです。ミラーは問題ないですが、やはりリアのガラスが小さいので後方視界は余り良くないようです。
 エンジンをかけるとやはり静かです。ただ、少し震動を感じました。シフトレバーは存在せず、ダイヤルで操作します。これは今のジャガーと同じですね。Dにセットして、パドルを操作して1速にいれて、さて発進。敷地から道路にでたら・・・うーん、悪くはないですけれど、残念ながら感動はありませんでした。
 試乗コースはほぼ全域路面の良い片側複数車線の道路でしたので、大きな入力を連続して受けた時の乗り心地はわかりませんが、少なくとも路面が良ければ、でかいホイールの薄いタイヤであるにもかかわらず、乗り心地は良好です。マンホールの蓋をわざと踏んでみましたが、問題ありません。ただし、これはアダプティブダイナミックスが装着されていますので、マグネライドダンパーのおかげかもしれません。ダイナミックモードにすると少し硬くなりましたが・・・正直、この路面では差は余りわかりませんでした。家の近くの荒れた路面の道路を走らせて見ないと本当に乗り心地が良いかははっきりとはわかりません。
 エンジンは2Lターボですが、低回転、小アクセル開度でもするすると走ります。2000回転程度でシフトアップしていっても待ち乗りではなんら問題ありません。まあ、最大トルクが34.7kgm(340Nm)、最高出力240馬力(177kW)ですからね。低回転から十分過給されているようで、3.5L NAという感じのエンジンです。。ブースト計がないのではっきりとはわかりませんが。低いギヤで踏んでみましたが、加速感はたいしたものです。それと意外にも音が良いです。何も知らされずに運転したら2L直4ターボとはわからないかもしれません。クーガは良くも悪くもターボらしい音がしましたが、そういう音はしません。
 ただし、発進する際だけは、トルコンATなのにちょっとがさごそ感があります。これはさすがにその時だけは2Lで1.7tを動かし出すからでしょうか?あ、ミッションですが、6速のトルコンATです。パドルはついていますが、Dレンジだとパドルを操作してもほっとくとまたDに戻ります。Sにするとマニュアル操作出来ますが、自動的にシフトダウンするのは2速までで1速には手動で落とす必要があります(ポルシェの5ATと同じ)。ほっとくと2速発進するかもしれませんが、試していません。まあ、とまる時にシフトダウンすればいいので問題はありません。応答速度はトルコンATとしては十分速く、いらいらしません。これを見るとSMGIIはなんであんなに遅いのか・・・と思います。サイドブレーキはなく、電子式でパーキングブレーキのスイッチがついていますが、Pにいれると自動的にパーキングブレーキも作動し、解除も自動的に行われるので普段使うことは余りなさそうです。信号停止でパーキングブレーキ・・・はやりにくいです。やはりサイドブレーキ欲しいです。
 ブレーキは問題ないですが、踏み方によってはちょっとガックンブレーキになる場合があります。これは車が重く、この手の車としては低いとは言え車高が高いせいかもしれません。
 視界はSUV系にしては余りよくありません。絶対的な位置は高いので遠くは見えますが。斜め前方は後方視界はいまいちです。もっともそれを補うためのサラウンド・カメラシステムでしょう。
 総じて良く出来ています。後方視界がやや悪いことが気になる位で、後は欠点らしい欠点はありません。マグネライドダンパーがつかないピュア+17インチタイヤの走りは、結構違うかもしれません。でも、アクティブダンパーは土台がまともな時に初めて効果を発揮します。過去の経験からいえば、土台が駄目なら、マグネライドダンパーがあっても走りは駄目でしょう。だから、マグネライドダンパーがなくてもまともだと思います。出来たら、5ドアのピュアにも試乗してみたいです。3ドアと5ドアでボディ剛性の違いもあると思いますので、意外と乗り心地はダイナミックが上かもしれません。208の例もありますしね。
 ただ、良く出来ていますが、クーガのような感動もありません。クーガはSUVってこういう良さがあるのだなと教えてくれましたが、そういうのはないのです。非常に良く出来た車、というだけです。試乗では試せませんが、結構なペースでコーナーに突っ込んでいっても問題なく走り抜けられそうです。ですが、エンジン音が結構良いということを除けば、なんというか、理詰めに良く出来ているというか、何かこう心に訴えかけてくるようなものがありません。
 機械なんだから当たり前ではないかと言われるかもしれませんが、そういう車が存在しているのも事実です。なんといってもAWがそうですし、ビートやエリーゼもそうです。スポーツカーだから?いえいえ、そうじゃない車でもあります。例えば、初代フォーカス、特に1.6の安いやつはとにかくなんだかわからないけれど楽しかったです。あれで、4ATではなくて、5MTだったら買ったのですが・・・・。500の1.2のMTとかiQなんかもそうですね。ただ、それらは必ずしも車としての完成度が高い訳ではなく、問題点も多々あります。それ故に検討はしても実際に購入にいたらなかったものも多いのです。
 そうですね、全体的な印象は現行の3シリーズに良く似ています。欠点らしい欠点はなく、非常に良く出来ていますが、この車でないと!という部分が感じられません。まあ、イヴォークの最大の売りはエクステリアとインテリアで、走りは二の次かもしれません。二の次といっても走りそのものはなんら犠牲になっていなくて良く出来ています。心に訴えかけてくるものが、エクステリアとインテリアで、走りではないという意味です。
 良く出来ているけど、欲しい車ではありませんでした・・・・で、普通なら、ここで終わりです。ですが、今回はもう少し述べます。以前の車選びなら確かにここで終わりで、実際に私がこの車を買うことはありませんでした。でも、今回に限っては、まだ候補に残っています。とりあえず値段を忘れるとして(値段は重要ですが(^^;)、我が家が必要としているものを提供してくれる車です。オープンではありませんが、パノラマミック・グラスルーフをつければ、その代用にはなります。
 乗り心地もクーガよりも良いでしょう。パドルがついていて内装はピュアでもクーガよりもはるかに質感は高いです。あくまでクーガの対抗車としてですが、幅が5cm広いこととリアがスタジアムシートでないことを除けば、クーガよりも良い車です。クーガはなんだかんだいってモデル末期ですし、古臭い部分はあります。もちろん、それにあわせて値段も高いです。一番安い5ドアのピュアで450万もしますから。ナビはいつものようにポータブルを使うとしても、パノラマミック・グラスルーフとシートヒーター(4万でつけられる)と相方が好きなキセノン(私は実はどうでもいい)をつけて473万ですから、クーガ・チタニムよりも100万高いです。しかし、それだけの価値もあるでしょう。パドルの有無は私にとっては非常に大きいです。買い替えか追加は別にしてもルーテシアが残るとしたらフォード式の押してシフトダウン、引いてシフトアップはルーテシアと逆ですから、クーガにパドルがないのは痛いです。
 相方が運転することを考えたらメモリー付き電動シートが欲しいし、やはり内装は高い方が素晴らしいので、プレステージが欲しくなりますけれど、それにパノラマミック・グラスルーフをつけたら、587万ですから、ほとんどボクスターと同じです(それは素のMTの場合で、実際にはもっと高いのですけれど)。でも、さすがにこれなら不満はないでしょう。まあ、5ドアでプレステージでどうせ?レザーシートになるのなら、Pureラグジュアりーパッケージと言う手もあります。26万なので476万ですが、電動レザーシート(運転席はメモリー付き)、シートヒーター、パノラマミック・グラスルーフなどのパッケージです。この辺がコストパフォーマンスは良いでしょうね。
 3ドアと5ドアは、3ドアの方が何故か価格が高かったりします。後部座席は使いにくいですが、ボディ剛性は高いので乗り心地は良いかもしれません。高い方が無理なら、クーペのピュアという選択はありかもしれないと思います。もっとも電動シートですがメモリーはありませんから、ラグジュアリーパックは必要ですが・・・。すると496万かあ。やはり5ドアでしょうね、コストパフォーマンスを考えれば。
 一度はまあ買うことはないかと思ったのですけれど・・・・ルーテシアに週末乗って疲れ果ててやはりなんとかしないと思った今では、候補の一つに再浮上しています。とはいえ、値段はやはり問題ですけどね。(^^;安い仕様でも諸経費込み500万オーバーは実用車としては高すぎますし、冗談抜きにエリーゼを乗り換えないと手が出ません。車庫には入りますが、出入り不能でしょう。あ、リアハッチから乗り降りすればいいのか!ふむ、なるほど。その手はありますね。リアシートを通常倒しておいて、靴を脱いで手に持ってリアハッチを開けて出入りすれば、我が家の車庫でも問題なく乗り降り出来ます!おお、まさか・・・って、やはり乗り換える車じゃないですよね。

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