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ガンバレ!国産車

 Aクラスにしても、V40にしても、イヴォークにしても、最近の欧州車はハイテク装備満載です。また、イヴォークは概ねDセグなので一クラス上ですから質感が高いのは当たり前かもしれませんが、CセグやBセグで比較しても、最近の国産車は内装の質感でも負けていて、同じセグメント同士では勝負になりません。昔はハイテク装備は国産車の得意技であり、内装の質感も外車は値段の割りに安っぽいことが多かったのですが・・・すっかり逆転されてしまってます。
 もちろん、輸入車の価格はBセグで200万前後、Cセグで300万前後なので国産車と比べると一クラスか二クラス高いのですけれど、とはいえ、昔はそれでも勝っていました。輸入車の味がどうたらとかいう自動車評論家に対しては、値段が高いんだから良くて当たり前だろう、高いわりに内装は安っぽいし、装備も貧弱。味しか評価できないんだろうとか、同じ価格の車同士比べれば国産車が上だ!と反論していたものです。例えば、オートライト。トヨタ系では低グレード以外では標準またはオプション設定されていることが昔から多かったですが、輸入車ではまったく設定がないことが多かったです。しかし、今では普通についている(少なくとも上級グレード)ことが増えました。
 欧州車が進歩したのに(良くも悪くも質感向上競争が激しいので)、国産車はそれにおいていかれている気がします。円高でコスト削減を強いられ続けたのはわかるのですが、それにしても最近の国産車の内装は酷いです。また、CVTに固執している点(これは明らかに経産省の燃費測定方法が悪いです)もあわせて、BセグやCセグ、特にCセグでは、国産車劣勢といわざるを得ません。
 現実、我が家では、なんだかんだいって、結構な数の車を購入していますが、国産車は2005年のアルテッツァが最後です。その時も競合した他の有力候補は輸入車でした。私自身は決して輸入車(外車)ファンではなく、日英同盟万歳!と言って車は英国車は例外にして基本的には国産車を支持していました。事実、アルテッツァを買った時までは、全部国産車と英国車だけでしたから(英国車は2台でどちらもロータス)。それが結婚して、相方が自分の車を買うと言い出し、色々見て回ったのですが、相方も私もCVTが嫌いだったため、国産車はほとんど候補になりえませんでした。かろうじてオーリス(CVTですが)が候補になったのは付き合いの長いネッツの営業氏から買うことが出来るという点が評価されてのことです。つまり車が良いというよりも人ですね。でも、私がエンジン音がどうしても受け入れられずに駄目でしたが。相方もそれまで実家で乗っていた車は全部国産車です(トヨタと日産)。それでも、国産車はほとんど候補にあがらなかったのです。ゴルフを乗り換える時は国産車は候補にすらあがっていません。
 我が家の場合にはCVTがとにかく嫌いだというのが大きいとは思います。でも、CVTだけれど、それだけ我慢すれば・・・という車が少ないのも事実です。
 今や国産車の売りは燃費だけ、と言っても言いすぎではないでしょう。ハイブリッドが中心です。しかし、その代名詞であるプリウスは価格は輸入車のCセグに等しいですが(安いグレードはBセグ相当ですけれど)、内装の質感は低く、何よりも乗り心地が悪いです。国産車の方が安いというも部分的には崩れつつあります。
 軽自動車だけは異常に発達しているようではありますが、それはあくまで日本の市場だけに通用する車であって、世界と戦える車ではありません。今後も我が家でBセグ、Cセグの実用車を選ぶとしたら、輸入車の中から選ぶことになるでしょう。
 もちろん、全部が駄目な訳ではありません。例えば、オーリスはRSでMTの設定があり、乗り心地が良いという点で評価出来ます。エンジン音も結構良いですしね。でも、ダウンサイジングターボには乗り遅れていて、実際の燃費競争では劣勢かもしれません。また、装備、質感は大きな差をつけられています。もちろん、日本では、グレードにもよりますがほぼ輸入車のBセグの価格ですので、当たり前と言えば当たり前ですが・・・・。でも、欧州ではCセグで売るのですよね?価格は日本並みには安くはないと思います。まあ、でも、CVTだけですが、Spackageなら、革張り内装が選べるので(RSは駄目ですが)、オーリスはまだましといえばましですが。
 86も2013ワールドパフォーマンスカーオブザイヤーと2013ワールドカーオブザイヤーの最終候補に残りました。賞は取れませんでしたが(2013ワールドパフォーマンスカーオブザイヤーはボクスター・ケイマン、2013ワールドカーオブザイヤーはゴルフ7)、健闘しているとは言えるでしょう。。
http://response.jp/article/2013/03/29/194747.html
http://response.jp/article/2013/03/29/194712.html
 仕上がりに不満が残る部分もありますけれど、このクラスのFRのクーペは他にはありませんから、その点で評価されたのだと思います。そろそろモデル末期ですが、マツダ・ロードスターも同様に世界で戦える車でしょう。スイフトスポーツもBセグのスポーティカーとしては世界トップレベルだと思います。
 CX5にも後方警戒レーダーが搭載されたグレードがありました。V40やAクラスとほぼ同じものでしょう。
 なんだかスポーツカー・スポーティカーに偏っている気がしますが、元々、アフォーダブルなスポーツカーは日本の得意技でしたからね。でも、その分野も昔と比べると数は少なく、インプレッサはまだがんばっていますが、ランエボがほとんど開発がとまっています。また、噂はあるにせよ、86よりも上のクラスのスポーツカーは今は日本には日産勢(GT-R、Z、スカイラインクーペ)しかありません。
 私が知らない優れた車も他にもあるでしょう。例えば、今、日本でミニバンや1BOXを買おうとしたら輸入車には良いのはないでしょう。Aセグの車も輸入車がほとんど存在しません。EVやハイブリッドに絞り込めば、輸入車は高額な車しかないので、普通に買うなら国産車でしょう。
 あ、そうそう、国産車が勝っている点がもう一つありました。パドルの装備率が高いことです。上位、スポーツグレードだけということが多いですが、パドルが設定されている車種は結構多いです。過半はCVTですが。輸入車はまだ限られます。スポーツカーでは2ペダルが増えてパドルがついていない車の方が少なくなってはいますが、普通の車だと少ないです。
これは不思議ですが、あちらは、積極的に操作したい人はMTを選ぶからなんでしょうか?Aクラス、Bクラスでパドル標準は画期的な出来事でした。スポーティで売っているBMWが一部車種、ほとんどがMスポ仕様に限定されるは意外です。

 でも、メインストリームといえるCセグ、Bセグでの装備、質感では、残念ながら負けています。走り・乗り味だけなら必ずしもそうでもないのですけれど(輸入車も悪いのはいっぱいありますから)、我が家はCVTが嫌いなので、トランスミッションという点でほとんどのCセグ、Bセグの国産車は駄目です。
 ハイブリッドにしても、最近の非ハイブリッドエコカーにしても技術はたいしたものでしょう。でも、カタログ燃費に特化してしまっている傾向があるのは否めません。現在の測定方法(JC08)で最良の燃費を出せるようにがんばってしまっているのではないでしょうか?なので、カタログ燃費と実用燃費が乖離していまうのです。逆に輸入車はJC08で測定すると燃費は余り良くないのに実用燃費はカタログ燃費を上回ることもあります(走り方次第ですが)。
 これはメーカーだけの責任ではありません。制度を作っている国、購入するユーザー(国民)の問題でもあります。国産車は売れていない訳ではありません。日本メーカーが海外工場で作った車は別にして、海外ブランドの輸入車が日本の自動車市場に占める割合はそれほど高くありません。売れているのは圧倒的に国産車が多いです。それが問題だと思います。比べると良いとはいえなくても、売れているのなら、メーカーはわざわざ変えません。燃費にしても、現状のカタログ燃費のよしあしでユーザーが選んでくれるのなら(エコカー減税などもある)、それでメーカーはよしとするでしょう。
 一時期、トヨタがサイドエアバッグを標準化しかけましたが、営業サイドの要望でとりやめられてほとんどの車種でオプションか設定なしに戻っています。これはそんなの要らないからその分安くしてくれという声が多かったからと聞いていますが、つまりはこれは、ユーザーの問題でしょう。ユーザーがサイドエアバッグがないような車は買わない!と言えば、標準化されます。
 CVT?ハイブリッド?変速は車お任せだからなんでもいいという人が多ければ、そういう車が売れるでしょう。内装の質感?安ければ気にしないといわれれば、そういう車が売れます。

 中には他と違うものをと思う人もいますし、メーカーも一部車種ではそういうものを作ってはいます。しかし、全体としては、現在の日本市場で売れればよいという車になってしまっているように思えてなりません。このままで良いのでしょうか?このままでは近い将来、海外メーカーと勝負出来なくなるのではないでしょうか?安くて燃費が良くて信頼性が高くて・・・そういう理由で売れていた時代はもう終わると思います。「国産車」と一くくりにするのは問題でしょうが、日本人として日本車が魅力があり、単に安いとか信頼性が高いからというような理由ではなく、その魅力で海外の人に選んで欲しいと思いますし、私もそうでありたいと思います。
 欧州のトレンドが正義だとは思いません。しかし、ダウンサイジングターボは理屈としては良くわかりますし、正しいように思えます。ようやくノートがスーパーチャージャーを使いましたが、まだ中途半端です。全部それではなく、一部グレードだけにスーパーチャージャーがついていますから、昔の発想のターボと大差ありません。クラウンの4気等ハイブリッドはダウンサイジングエンジンと言えるでしょうね。ターボの代わりにハイブリッドにしたのですから。
 ホンダが次のフィットでダウンサイジングターボ+DCTを出すような話も雑誌に載っていますが、本当なら大歓迎です。今のホンダ車の味付けは好みありませんが・・・。
 日本メーカーに技術がないとは思いません。だって、ターボの軽を長年やっているのです。やろうと思えば、1Lの3気筒ターボで、1.3-1.5Lエンジンを置き換えることはすぐに出来るでしょう。やらないのは、多分、高速巡航のペースが遅い(制限速度が最高で100km/h)こともあり、NA+CVTで十分だと考えているからでしょうね。アイドリングはアイドリングストップをつければカタログ燃費は良くなりますから。
 でも、それじゃ、国内専用でしょう。WW(World Wide)で通用する車になりません。海外メーカーにとって日本車が脅威と思われる時代が再びやってくることを期待します。それにはユーザーや国の後押しも必要です。ガンバレ国産車!

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