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アルジェリアの事件

 日本人を含む多数の外国人が人質になったアルジェリアの立てこもり事件ですが、アルジェリア政府は強行策をとりました。日本はもちろん、人命第一でと主張していますし、他の人質になった人の出身国も同様です。人命第一は当然ではありますが、アルジェリア政府の行動も理解は出来ます。
 人質が全員無事に解放されることを目指すべきなのは当然のことです。ただ、立場が違えば考え方が違うのもこれまた当然です。日本は日本人が無事に解放されることがもっとも大事です。言い換えるのなら、そのため身代金を払っても良いのです。身代金を払うことが良いことだという訳ではないですが、目的を達成するためには可能な手段は講じるべきでしょう。
 しかし、アルジェリアにとっては、人質の命も大事ですが、早期解決と再発防止の方がより優先順位が高いのではないでしょうか?最大限度の努力は払うにしても、早期解決と再発防止のためにある程度の犠牲は止むを得ないと考える可能性はあります。「犠牲」は人質だけではなく、アルジェリア軍や警察などの解決当たる公的機関の人員も含まれます。
 そして何よりも優先されるのは、テロリストが目的を達成することです。その次がテロリストが無事に(全員ではないにせよ)逃走することでしょう。言い換えると、目的を達成することを阻止し、テロリストを拘束または殺害することを目指しているはずです。
 何故か?目的を達成されたら、またアルジェリア国内で同様の事件が発生する可能性が高くなるからです。逆に言えば、早期に制圧し、テロリストを殲滅すれば、そうそうアルジェリア国内で同様の事件を企てるものは出ないでしょう。誰だってやるからには目的を達成したいですから、その可能性が高いところでやるでしょう。
 これがアルジェリア国内の反体制派によるものであれば、その限りではありません。その場合に海外でやる意味は少ないですから、アルジェリア国内でやるでしょうし、失敗しても目的を達成するまで繰り返し行われるでしょう。しかし今回は外国人(アルジェリア人ではない)がマリへのフランス軍の介入をやめるように要求しています(その要求が本音なのか、どうかはわかりませんが)。場所は必ずしもアルジェリアでなくて良いのです。目的が達成されるのなら、その可能性が高いところでやれば良いですから。
 ですから、アルジェリアではテロは成功しない、必ず鎮圧されると知らしめることにより、同様の事件を防止出来ます。であれば、外交的な問題がある程度生じるとしても、強攻策をとって短期間での解決を目指すのは不思議ありません。
 しかし、さすがに準備不足で拙攻でしょう。最初から人質解放ではなく、テロリストの掃討を目的とした行動ではないかと疑ってしまいます。また、抗議を受けて途中で中断したという報道もあり、それが事実なら、中途半端で、状況を悪くしたのではないかと思います。それでもかなりの数の人質は救出されたようです。現段階で日本人は7人の無事が確認されたとのこと。残り10人とその他の国の人質が無事であることを祈ります。

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