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壱岐:原の辻遺跡と一支国博物館

 忙しかったり体調崩したりして間があいてしまいました。

   

壱岐に行った目的は二つあります。一つは原の辻遺跡と一支国博物館、もう一つが古墳群です。

 まず、博物館へいきました。最近出来た新しい博物館です。
Hakubutsu
  まずは・・・上の喫茶コーナーへ。何故か?いやあ、お昼を食べるところが見つからなかったんです(苦笑)。それでここで軽食が食べられるということでしたのでいってみました。で、食べたには防人うどん。
Udon
  これが素晴らしい!味も良いですし、なんといっても値段です。なんと250円(税込み)!甘い油揚げ、練り物、とろろこんぶ、かまぼこが入っています。これで250円は激安です。コストパフォーマンス最強でしょう。関東以東の人には味が合わないかもしれませんが、近畿以西の人なら満足出来る味だと思います。素晴らしい。実は二日目のお昼もここにうどんを食べに来ました(笑)。
 後楽しい柄の自動販売機。
Hakubutuhannbaiki

 さて、博物館ですが、ちょうどバックヤードツアーをやっていたので参加しました。木質遺物の処理室。処理前は水につけて保存(以外にも水道数で良いそうです)。それから保湿剤(樹脂)を浸透させる装置があり、その処理をしてから保管・展示されます。
 金属遺物の処理室は、錆びていることが多いので、X線で撮影して元の形を把握してから錆を削り落とすそうです。その時は歯医者で歯を削るのと同じ装置を使うとか。壱岐は島なので、湿度と塩分があるので錆びやすいそうです。
 分析室。にX線撮影装置、電子顕微鏡などがあって・・・なんと3Dスキャナーと3Dプリンターがありました!
3dscanner3dprinter
3dprinter2
  それほど大きなものは扱えませんが、小さいものならこれでレプリカが作れます(そのためにある)。作りかけの仏像がおいてありましたが、手や顔などを支えるために違う性質の物質で台を作っています。できた後にアルカリ性溶液につけて台の部分を溶かすと出来上がりです。
3dreplica
  残念ながら着色は出来ないので、その後は手で塗装するそうですが。当然ながら拡大縮小も出来ます。

 その後、収蔵庫も見せてもらいました。ここには数百万の遺物が保管されているそうです。土器の破片から土器に復元したのまでさまざまです。ここは壱岐だけではなく、長崎県の遺物の収蔵庫だそうです。

 バックヤードツアーは月に一度だそうなので運が良かったです。

 作業している様子も見られますし、収蔵庫も外から見ることが出来ます。
Syuzouko
 また、ここに龍踊の龍が展示されていましたが、海上自衛隊壱岐警備所からの借用品だという表示が。
Ryuuodori

  本展示。階段にこんな楽しいのが。
Phannyhaniwa
    まずは一支国(原の辻遺跡時代の)のビデオを見ました。復元した遺跡と海岸などを使って撮影してた。半島からの渡来人との交易などの再現映像だった。で、終わったらスクリーンがあがって復元した辻の原遺跡が眼下に見えるという演出でした。なるほどね。
Haranotsujiganka

 主展示室は残念ながら撮影禁止。面白かったのは、特産品のあわびを蒸して乾燥させる様子を土器の蒸し器をつかってこうやったという展示がありました。古墳の石室の復元やら遺物などの展示やら。その先、当時の船の復元品や原の辻のジオラマ。その中に犬を複数つないで売っている人が再現されていたので、ペットショップ?と思ったら、どうも渡来人をもてなすため=食用ではないかと。それを思わせる骨なども発掘されているそうです・・・・。
 小ぶりですが、なかなか良かったです。バックヤードツアーなどのイベントも順次行われているそうです。

 原の辻遺跡。ガイドセンターがあり、まずはそこを見ました。発掘された船着場の模型がありました。
Funatuskiba
  ここの展示は発掘や復元についての展示が主です。ビデオもあります。見に行ったのは日曜日でしたが、私らの他には誰もいませんでした。
 原の辻遺跡ですが、船着場は復元されておらず、埋め戻されていたようで、地図には印がついていましたが、行ってみても何もありませんでした。ちょっと残念。で、復元遺跡は・・・・率直に申し上げてこのままでは駄目でしょう。多数の建物が多大な労力を払ってなるべく当時のまま(まあ、推定ですが)で復元されています。しかし、当然ながら耐久性は現代の建物と比べると劣ります。なので、既に劣化が始まっています。また、集中豪雨により塗り壁が剥離している部分もありました。
 うーん、このままだとどんどん劣化していきますから、補修していかなければなりません。当然その費用がかかります。その辺十分考慮されているのかどうか?
 復元された建物そのものは良く出来ていると思います。残っていたのは柱の穴だけなので、建物そのものは埴輪やら絵などからの推測ですので、本当にそういうものだったのかはわかりませんけれど、これは他も同じですね。それから内部も復元されていて、最初は中に入れたように思われますが、今は入るなと表示されているものもありました。
KaokuKaoku2MonomiSaijiSoukoOkunaiOkunai2Okunai3
 劣化・維持の問題と関係するもう一つ問題が。原の辻遺跡そのものは入場は無料です。ガイドセンターも同様です。ですから、ここから収入はありません。しかし、維持費はかかります。その費用をどう捻出するか、です。今は地方公共団体の予算でまかなわれているでしょう(補修作業をちょうど行っていて、町長の名前で工事が発注されていました)。それではそのうち予算が不足して荒廃してしまいそうです。
 それを考えると最初から博物館とセットにした方が良かったのではないかと思います。場所が少し離れていますが、これは前述の窓から見下ろす演出もあったと思います。でも、すぐ隣につくって窓を開けるとそこに復元遺跡があるというのでも良かったでしょう。まあ、既に博物館の入場料の一部が維持費に回されているのなら良いですが。
 今後どうなるかわかりませんので、早めに見に行くことをお勧めします。

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