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インドはいいの?

 新聞にインドが弾道ミサイル実験を行うという記事が出ていました。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20120412-OYT1T00003.htm
 インドは核保有国ですから、これはちょっと射程が短い(5000km)ものの核弾頭搭載のICBM(に準ずる)ものです。この実験は批判しないのですね。北朝鮮は、実態はどうであれ、形式的には人工衛星の打ち上げで、今回は北朝鮮にしては珍しく色々公開しています。それでも、弾道弾実験だと言われて批判され、日本は大騒ぎ。
 インドはパキスタンと長年紛争を続けており、中国との間にも紛争問題はある、紛争当事国です。同様の立場でも、イスラエルの核は良くて、イランの核は悪いとか、他にもこういう例はいくらでもあります。
 勿論、国際政治の世界では、ダブルスタンダードは当たり前です。同じことであっても、味方・友好国のやることは良いことで、敵・非友好国のやることは悪いことです。それは、世界の常識。私も味方の核は良い核で、敵の核は悪い核です。

 とはいえ、今回もちょっと騒ぎすぎでしょう。実際には中国の核弾道・弾道弾の方が遙かに日本への大きな脅威です。それに対しての批判は大手マスコミからはほとんど聞きません(保守・右翼系の雑誌では盛んに言われている)。中国は経済的には友好関係にあるとはいえ、味方・友好国とは言い難いですからね。領土問題もあります。だから、日本が一番阻止しなければならないのは中国の核・弾道弾の増強ではないかと思います。北朝鮮なんかそれと比べるとゴミみたいなものです(遙かに小規模、低脅威)。

 まあ、騒いで悪いことはないですけどね。色々な訓練になるし、問題点も見つかります。自衛隊への沖縄の悪感情の緩和、部隊の配備への抵抗感を減らす効果などなどメリットは多いです。まあ、だから政府は騒ぐ方向へ誘導しているのでしょうけど。
 なさけないのはマスコミ。なんだかんだいって、政府の誘導そのままの報道ですから。インドの実験は良くて、北朝鮮のは悪いのはおかしくないかというマスコミはいないのでしょうか?
 北朝鮮からすると、事実上弾道ミサイル技術を有している日本から文句を言われたくない、でしょうね。人工衛星の打ち上げ技術=弾道ミサイル技術であるのですから。もっとも、弾頭の技術は今の日本にはありませんし、北朝鮮にもまだろくなものはないでしょうけど(この点は、今朝の読売新聞の朝刊で指摘はあった)。
 まあ、でも、H2はともかく、イプシロンなんてのは、弾頭さえ作れば、すぐに弾道弾になりますね。パソコン2台で発射管制出来るし、すぐに用意して打ち上げて、すぐ撤収でローコストを目指していますが、これって、弾道弾の条件を満たせます。固体ロケットに固執しているのは弾道弾転用を考えているからだと、疑われかねませんね(どこかでそういう話は聞いた気もしますが)。実際はそういう理由ではないでしょうけど(悪く言えば、縄張りあらそい、縦割り行政の末の結果でしょう)。。

 それから、対北朝鮮を考えれば、無視するのも手だと思います。いくら止めろといっても止めることはまずないでしょう。騒げば騒ぐほど、交渉の手段にされます。だったら、無視してしまい、また、今度、お金くれないと暴れるぞ(打ち上げるぞ)!といっても、勝手にすれば、お金はあげないよ、と言えますから。そこが狙いの一つでしょう?少数のICBMは日本には脅威になりません。日本へ脅威を与えられるより射程の短い弾道弾は既に保有しています。ICBMの目標は日本ではありませんから。だから、実験がどうであれ日本への脅威度はかわりません。だったら、無視してしまうのも手でしょう。訓練や世論誘導のために騒ぐのはいいですが、対北朝鮮交渉という観点から言えば、不利益も多いように私は思います。

 さて、今日は打つのかな?打つならさっさと打ってくれればいいのに。そうしたらこの騒ぎも終わるし、自衛隊の関係者も休めます(後かたづけは土日にくいこみますが)。

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