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異物混入

 昨夜、MMにノリントンを聴きに行ってきました。が・・・・・異物が混入していて残念な結果に終わりました。

 サー・ロジャー・ノリントン指揮
 シュトゥットガルト放送交響楽団

 前半:
  ハイドン:交響曲 第一番 ニ長調
   ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品77

 後半:
  ドヴォルザーク:交響曲 第七番 ニ短調 作品70
 アンコール
    ワーグナー:「ローエングリン」より第三番 前奏曲

 一曲目は良かったです。少数編成で、指揮台には立たず、指揮していました。御大、まだまだ元気でしたし、あのとにかく楽しい音楽は健在でした。生きてて良かった!(大げさ)。

 でも、二曲目で暗転しました。ヴァイオリン協奏曲なのでわかるようにソリストがいます。こいつが問題です。いや、問題は本当は私の方にあるのでしょう。しかし、私の立場からすると異物混入してせっかくの美味しい料理が台無し、としか思えないのです。
 世間での評価は高いようです(ただし、日本ではまだ無名。今回が初来日のようですし)。1992年生まれで、ミュンヘン国際音楽コンクール史上最年少優勝だそうで。しかし、私には、異音をまき散らす邪魔者にしか思えないのです。こんなに楽しみにしていたのに・・・・。なんでこんなの一緒につれてきたかなあ。

 他の観客は評価したようで、前半の終わりですが、ソリストはそれで退場なのでアンコールまで。この時はソリストだけでオケの演奏はないので、耳をふさいで下を向いていました・・・・前から六列目の席で(苦笑)。

 風邪ひいて調子良くないだけにつらい前半でした・・・・。

 しかし、問題の異物は前半だけです。後半はシュトゥットガルト・サウンドだけです。曲目のせいもあって、いつものとにかく楽しいというのとはちょっと違いましたが(でも、このベートーベンの5番でも楽しくしてしまうのですけどね)、それでも、さすがです。前半のダメージをみるみる回復。いやあ、良かった。
 アンコールは一曲だけでしたし(前半で異物がやってしまったしね)、わりと早めに終わってしまいました。もっとも、無駄な三顧の礼(大概、終わったら指揮者は退場し、拍手で再びでてきてを三回繰り返す)をやるよりはいいと思います。タイミングを見て、演奏者に退場を促し、自信は出口にいて、最後におやすみなさいをしぐさをして退場していきました。さすがは楽しいおじさん(おじいさんか)です。

 ただ、次はもうない可能性が高いようなのです。御大もお年ですし、シュトゥットガルト放送交響楽団の主席指揮者から近い将来退くそうで・・・。来日公演はこれが最後、かもしれません。そう思うとますます異物が憎いです。異物無しに聴きたかったです。

 しつこいようですが、異物、と感じたのはおそらく当日、あのホールの中にいた観客の中で私だけでしょう。私はあの手のヴァイオリンの音が駄目なんです。どういう音かというと、私がバリと呼び捨てるストラディバリウスの音です。今回の楽器がバリだったかどうかはわかりません。わかりませんが、私が嫌いなバリの音そのものでした。

 でも、バリであったとしても・・・・。ああ、ソリストが諏訪内氏でドルフィンだったら、ああ、もし、ソリストが千住氏でデュランティだったら、きっともっともっとすてきな時間を過ごせたでしょう。この二つのバリはバリであってバリではないので・・・・。

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