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車に求めるもの

車に求めるもの
 人によって違うと思いますが、大きく分けると以下の四つだと考えます。

・快適さ
・楽しさ
・速さ
・輸送力

 例えばトラックやバスは、輸送力が必要です。ミニバンも本来は輸送力が第一でしょう(実際には必ずしも人をたくさん乗せるから7人乗り8人乗りのミニバンを買っているとも限らないようですが)。

 スポーツカーは楽しさが第一です。単純な速さではなく、操る楽しさを味わう車、これがスポーツカーの定義だと思います。

 それに近い部分もあるけど、ちょっと違うのは速さ。レーシングカーは速さ第一です。一方、日本では余り考え難いですが、高速巡航を主とする車にも速さは重要です(200km/hで安定した巡航可能など)。

 快適さは、ほとんどの乗用車に求められるものだと考えます。乗っている人間の数に見合った十分な空間と良いシートがあり、静かで、乗り心地がよく、空調も適切になされている、これが理想でしょう。ただし、場合によっては、違う意味合いが入ることもあるでしょう。例えば、狭い住宅地の道ばかりを一人で走るのなら、クラウンよりも軽の方が快適でしょう。走っていてストレスを感じないからです。
 乗っていてストレスを感じない、というのが快適である、と定義出来ると思います。

 すべてを満たせる車があれば理想的ですが、現実的にはそれぞれ相反する部分があり、両立は困難です。両立を目指している車もありますが、やはり全てが満点とは行きません。通常は優先順位をつけて、目的にあわせて作られていると思います。

 ただし、一つだけ全てに共通すべきものがあると思います。それは乗り心地です。これはバスだろうとトラック(荷物にとっての乗り心地も含めて)だろうとスポーツカーだろうと必要です。レーシングカーですら必要でしょう。同じ速さのレーシングカーがあり、片方がより乗り心地が良ければ、レースで勝つのは乗り心地が良い方でしょう。
 絶対的な速さが上なら乗り心地が相対的に悪いことは許容されますが、同じ規定にしたがって製作されたレーシングカーならそれは余り考えられないと思います。何故なら、乗り心地の良さとは、ほとんどサスペンションの良し悪しとボディ剛性で決まると考えるからです。同じ場所で乗り心地が悪い車は、多分、乗り心地が良い車よりも遅いです。
 「同じ場所で」というのが重要です。例えば、現行のシビックType-Rは公道では耐えられない位乗り心地が悪いと言われています。それが事実かどうかは、残念ながら私は実際に乗る機会が得られていないので、確かめていませんが、仮にそうだとしておきます。では、サーキットではどうでしょう?恐らく、サーキットでは乗り心地は良いはずです。でなければ、インテRを上回る速さを得られないはずです。
 逆にサーキットに特化した車を町なかで走らせれば、そりゃ乗り心地は悪いでしょうね(もっとも、状況によってはそれほど悪くないかもしれませんが)。
 いかなる局面でも乗り心地が良い車、というのは難しいとは思います。だから、どれだけ広い範囲で良い乗り心地が発揮出来るか、でしょう。自分の使い方で乗り心地が良いかどうか、とも言えます。

 現況の我が家ではどうか?優先されるのは快適さであり、楽しさではありません。速さと輸送力も必要ですが、それほど求められません。もちろん、次期相方号と仮称ピー次郎後継車では割合は異なります。10点を割りふるとすれば
    次期相方号 仮称ピー次郎後継車
快適さ  5(4)    2(3) 
楽しさ  1(2)    5(3)
速さ   1(1)    2(2)
輸送力  3(3)    1(2)
です。()は相方の視点を私が推測したものです。相方は相方で、乗って楽しいという点を求めています。そしてある水準に達していれば意外と快適さについてうるさくありません。特に乗り心地は私の方がうるさい位です。もしかすると輸送力が2でも楽しさが3ならそれを選ぶかもしれません。ただし、「楽しさ」の中身は私とは違い、ワインディングで気持よく走れる・・・というものでは当然ありません。どういうものかは相方自身でないとはっきりとはわかりませんが、車により違いは感じるようです。
 輸送力3は大人4人がきちんと乗れて、荷物を積むことが出来るという程度です。短距離なら5人乗れるのが望ましいですが、そういう機会は年に数回しかありません。まあ、定員5人の車なら問題ありません。
 輸送力1は2シーターでOKです。2だと2シーターならちゃんとトランクがあって荷物を積めること、4人乗りならトランクなどは小さくてもOKです。
 ゴルフなら3から4、ケイマンは2、AWは1です。ほかの車だとiQは2でしょう。iならぎりぎり3かな?エヴォーラなら3・・・といいたけど、まあ、2・・・2.5でしょうか(苦笑)。
 で、現在と過去(わりと最近の)所有した車を私の視点で評価すると(10点を割りふると)
      AW  ケイマン ゴルフ ボクスター エリーゼ アルテッツァ 
快適さ   2    3     4    2      1     3
楽しさ   5    2     1    3      5     2
速さ    2    3     1    3      3     2
輸送力  1    2     4    2      1     3
 というところでしょうか?絶対値ではなく、その車の能力がどの分野にどれだけ配分されているか、と思って下さい。ATのボクスターの方がMTのケイマンよりも楽しさの数字が大きいですが、これはボクスターがケイマンと直接比較して楽しいということを必ずしも意味していません。同様にアルテッツァの快適さ3はケイマンよりも快適だとは必ずしも言えません。要するにどこに重点をおいてつくられた車だと私が考えるか、ということです。
 ケイマンとボクスイターを比較すると屋根が開くという構造のために楽しさに1より多く配分され、その分、快適さへの配分が減っている、そういうことです。
 アルテは4ドアセダンですが、ゴルフと比べると楽しさと速さにもある程度配分され、その分、快適さと輸送力の配分が少ない、そういう意味です。
 エリーゼは当然ながら楽しさに重点が置かれ、次は速さ。快適さと輸送力は最低限度しか配分されていません。AWはそれと比べると速さへの配分が減る代わりにエアコンや乗り降りなど含めて快適さに配分が増えていると考えます。
 なお、エリーゼのS2は楽しさを1減らし、快適さを1増やしていると思います。エアコン前提の設計、内装もある程度改善され、相対的には静かになり、相対的に安定志向のセッティング、反面増加した重量。アメリカ市場をにらんでのことなのでしょうけど。他のいくつかの車についても考えてみました。
      エリーゼS2 エヴォーラ R35 GT-R 
快適さ    2       3       2 
楽しさ    4       3       1
速さ     3       2       5
輸送力   1       2       2
 GT-Rの速さ5は当然でしょう。反面快適さと輸送力が2で、楽しさが1だと思うのはその成り立ちからです。初期型の乗り心地の悪さを除けば、エアコンもあれば、乗り降りも普通で、2シーターではなく、トランクもあります。当然、エリーゼS1のようにどちらも1という設計ではありません。
 エヴォーラの実際の快適さはGT-Rと比べて上か下かというとどちらも実際に乗っていないので分かりませんが、ロータスとしては快適さを重視して設計されているのは間違いないでしょう。そして、速さよりも楽しさに重点をおいているように思います。

 以上はあくまで全部を10としてそれをどれだけ割り振るか、です。全ての車の全体量(人間で言えば、器の大きさ)は同じではありません。輸送力の部分で絶対的な評価のようなことも書きましたが、それはわかりやすくするための例だと思ってください。
 楽しさの配分が1のGT-Rと配分が2のアルテッツァを実際に運転して、必ずアルテッツァの方が楽しいとは限りません。エヴォーラは速さの配分が2ですが、速さの配分が3のエリーゼよりも実際には速いでしょう。

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