« 社会見学?それとも・・・・ | トップページ | S640 »

風見鶏ですらなく

 普天間基地移転問題、中国副主席会見問題。これらに限りませんが、鳩山首相のリーダーシップの欠如と定見性の無さにはあきれ果てます。過去、風見鶏と批判される政治家がいましたが、風見鶏ですらないでしょう、だって、風を読んでさえいないのですから。
 中国副主席と天皇の会見が必要だと首相が考えるのならもっと早い段階で指示すれば良かったでしょう。最初に日程が非公式に伝えられたのは、11月19日だったそうですから、その段階で指示すれば、一ヶ月ルールには抵触するにしても、まだ、約一ヶ月前です。スケジュールの調整上問題がなければ、特例にしても、まだ理解を得られます。それがその時は断れてそのままにして、今月に入ってからようやく押し込むというのでは。
 勿論、正しいエスカレーションがなされていなかったという話もあるでしょうし、外務省側にも問題はあるでしょう。が、結局のところ、いくら本人が否定しても小沢の意向で首相が動いたとしか考えられません。逆に言えば、首相は当初は中国副主席と天皇の会見に興味はなかったのでしょう。当初から重要だと思っているのなら、途中の対応は異なっているはずですから。いちいち首相が口を出す話でもないでしょうが、重要で例外申請が必要な場合には話は違います。 
 小沢に言われたから、それ以外に理由はあるでしょうか?

 普天間基地移転問題もそうです。会談する相手(米大統領だったり、沖縄の人だったり、連立相手だったり))によって言うことが変わり、本音がわかりません。元々本音は、わからないのでとりあえず延期かもしれません。現実には現行案しなかいと思っているが、今はそれを言うと連立が崩壊するので、参議院選挙まで待つのかもしれません。それとも本音はやはり駐留なき安保を目指して、本気でグアム移転を目指しているのでしょうか?
 第三者の視点から見れば、参議院選挙で勝利するまで先送りして、結局、辺野古案で決着、を目指していると思えます。色々検討したが、辺野古案以外に米も受け入れられる現実的な案はない、将来的には更に沖縄駐留の米軍を減らすことを目指したい、これが来年の夏以降に首相が考えている結論ではないかと思います。
 が、それは鳩山首相のこと、本音はわかりません。今、米は鳩山首相は本気で駐留なく安保(野党時代に主張していた)を目指していると受け取っている可能性はあります。米から中国へシフトしているように見える行動ばかりをとっていますから。
 なお、当然ながら、在日米軍を減らすということは、その分、日本が自分でやる、というのは世界の常識というものでしょう。それとそれでも有事の際に助けてもらうとしたら、その代償をどう支払うつもりなのでしょうか?今は、有事のコスト(=軍事力)は米が、平時のコスト(=基地及び駐留経費)は日本が分担することにより日米安保は成立しています。
 平時のコストを支払わないで、有事のコストだけ出してください、は当然通りません。別の何かを支払う必要があります。勿論、沖縄の基地を全てグアム(マリアナ諸島)へ移転させた上で、そのコストは日本が全て負担するという手もあるでしょう。が、お金が無くてこまっているのにそれは出来ますか?
 もう一つは米とは違う気前の良い軍事力のある人に頼む、という手があります。表面上はそれも考えているのかなと思える行動をとっていますが・・・・・。これは反中派に言わせると泥棒に留守番を頼むようなものでしょうね。

 いずれにしても、リーダーシップの欠如は明らかですし、戦略・方針を明確にしません。民主党のマニフェストは戦略でも方針でもありません。個別のメニューを列挙しただけで、一貫性のないものです。悪い言い方をするとばらまきリストに過ぎません。
 実態がどうだったかは別にして、内政は、改革無くして成長無し、をうたい、郵政や道路公団の民営化を進め、外交は、日米同盟を基軸にすることを明確化してた、小泉元首相とはまったく違います。小泉元首相の政策が良かったか、正しかったかの評価は別にして、彼には戦略・方針があり(少なくとも、それを見かけ上は掲げていた)、リーダーシップを発揮していました。
 自民党政権の崩壊の一員は小泉後の歴代首相に明確な戦略・方針が見えず、リーダーシップも発揮されてこなかったことにあると考えます。しかし、鳩山首相は、それ以下です。

 もはや、鳩山首相がいつまで首相を続けられるかという議論が始まるのは時間の問題でしょう。もっとも、民主党政権自体は後4年弱は続きますけどね。参議院選挙で負けても、衆議院で安定多数を確保していますので。
 ただし、民主党が分裂すれば話は別ですけれど。鳩山首相に失望し、小沢幹事長に反発する議員はいるでしょうから(私の価値観からすれば、まっとうな人なら、そうなるはず、です)。
 とりあえず民主党の分裂がない=小沢は失脚しない、としたら、首相の首のすげ替えは簡単です。小沢が気に入らない人物なら交代させれば良いのですから。次のが駄目なら、また別の使えそうなのを首相にすればいいだけです。あれ?それってどこかで見たような(苦笑)。ああ、直前にも原因は違うものの、そういう光景は見ましたね(笑)。

 このままでは、やはり日本に健全な二大政党制は定着しそうにありません。前回の衆議院選挙で民主党に投票した方々にはその責任を負っていただく必要があります。あなたがたの選択が招いたことですから。

|

« 社会見学?それとも・・・・ | トップページ | S640 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 風見鶏ですらなく:

« 社会見学?それとも・・・・ | トップページ | S640 »