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シロッコ試乗

 週末、相方を美容院に送っていった後、シロッコを見に行ってきました。展示車は白の1.4TSI。日本ではシロッコが後から発表されましたが、元々はゴルフVIプラットフォームを使った最初の車です。
 当然ながらベースはゴルフと同じです。ざっくり言えば、ゴルフを上から押しつぶしたような形です。フロントマスクのデザインはクーペらしくしてありますし、リアも4人乗りにしたせいもあり、絞り込んでいます。この辺は形は似ている訳ではありませんが、C30と同じです。
 ドアの下側に黒い樹脂部分が前から後ろにかけてあります。これは良くわかりません。ドアのプロテクターにはならないでしょうし?マイナーチェンジでボディ同色になるのかな(笑)。
 タイヤはぱっと見、意外とハイトが高いと思いましたが、45の17インチ。ただし、幅が235と広めです。なるほど、だから結果的に薄くないのですね。215/45/R17と比べると約1cm厚みがありますから(タイヤ外形が大きい)。
 シートはゴルフよりもスポーティな感じ。TSIだとファブリック(両脇はアルカンタラと合皮かな?)で、やややわらかく体が少し沈み込んでホールドされる感じです。ドアの内側のとってが三角形のバー状でちょっと変わっています。ドアミラーのリモコンはドアのについていますが、ちょっと使いにくい場所です。後はゴルフとかわりません。
 居住性はクーペとはいえ、悪くありません。後方視界は後部座席のヘッドレストが大きく、かつ取り外しできないので結構邪魔です。どうせ、後部座席に人が乗ることはめったにないのですから、取り外しできるようにしてくれても良かったのではないかなと思います。
 後部座席に座ってみると、乗り降りはそう苦労はありません。シート自体は見た目は良いのですが、平坦でヘッドクリアランスもやはり少なく、やはり、2+2です。もっとも、クーペとしては後部座席の居住性は良い方でしょう。
 内装の質感は良く見るとそう高くはありません。ゴルフVと同じで塩ビっぽい感じの樹脂(塩ビかどうかはわかりませんが。MR-Sやらアルテッツァと同じようなもの)が使われている部分が結構多いです。
 気になったのはステアリング。スポーティなイメージを持たせるためか、変形ステアリングです。全体的に太いのに10時10分の部分は細く、握りやすくしてあります。更に直進状態の位置で下側が削られて、水平になっている部分があります。ステアリングは真円がやはり良いです。細すぎるのも問題ですが、太さに差があるのも。この辺、クーペということで遊んだのかもしれませんが、真面目なVWらしくありませんね。
 さて、試乗です。試乗車は今度は青の2.0TSIです。ざっくり言えば、ゴルフGTIと基本は同じですね。1.4が1.4Lスーパーターボで160馬力、乾式の7速DSGであるのに対して、2.0は2Lターボターボで200馬力、湿式の6速DSGです。タイヤも235/40R18と薄くなっています(それでも、タイヤの厚みは215/45R17と大差ない程度)。
 シートもレザーになり、シートヒーターが付きます。1.4はシートヒーターがありません。これが我が家的な問題。後の装備はカーナビからETCまでついていますのでないものは1.4でもないのですが。
 シートそのものの出来はレザーでも悪くありません。2.0だと電動です。でも、メモリーがないのはなあ。電動で交代すると手動よりも大変です。電動シートならメモリー欲しいです。ま、ぴーみたいにシートバックだけ電動というのならまだいいですけど。
 ポジションは・・・ぶっちゃけゴルフVと同じですね。一度シートを一番下まで下げて、ステアリングを目一杯下げて引き出して、それからシートを少しあげる、と。これが私の妥協点。ステアリングがまだ高いのでもう少しシートを上げたいところですが、今度は視点が高くなり過ぎるし、ペダルとの具合が悪くなります。ゴルフVの最大の弱点がここにありますが、VIも同じ問題を継承しています。
 さて、発進・・・余りトルク感がありません。はて?下からトルクは出ているはずだけど。発進でごそごそっとするとのはダブルクラッチ系ミッション共通の話ですが。
 シロッコはパドルシフトがついています。右がアップで左がダウン。コラム固定式ではなく、ステアリングについています。パドルを使ってシフトアップさせると・・うーん、なんかいまいち?以前試乗したゴルフVの7速DSGの方が切れ味があったような?シフトダウン。あれ?あれれ?確かに変速自体は速いように思いますが、妙な空走感があります。シフトダウンして、回転が上がって、でも、マニュアルで言えば、クラッチをつなぐまで時間が空く感じがします。
 DSGでそれはありえません。それじゃあ、DSGじゃないですよ。アクセルオフしてシフトダウンして、エンジンブレーキを効かせようとしたら、シフトチェンジしてから効きだすのに1秒・・・はなくても、0.5秒位間が空く気がします。
 トルコンATと比べるとシフトダウンでの減速感が少ないのはわかります。、トルコンの場合にはブリッピングしない(するのもある)ので、シフトダウン時に強制的にエンジンの回転が上がるような状態になり、結果的にエンジンブレーキが良く効きます。それに対して、DSGでは回転は適切に合わせてからクラッチをつなぐはずですから、回転差による減速感がないのは当然でしょう。しかし、それとは別の空走感があるのです。状況は違いますが、セレ・スピードなどのシングルクラッチの電制MTのシフトアップ時みたいです。シングルクラッチでもシフトダウンは上手です。
 何度も試しましたが同じです。シフトダウン、回転上がってショックなくつながって、でも、しばらくクラッチが切られているような感じがして、それから減速が始まる(タイヤと駆動系の負荷による=エンジンブレーキ)、そういう感じです。
 まさか、DSGが私はシフトアップするだろうと予測して、一つ上のギヤに入れておいて、シフトダウンされたので慌てて、下側のギヤにつなぎ換えている・・・訳はないですよね?アクセルオフしているのですから。
 ともかく、これはDSGらしくありません。ゴルフVの7速DSGではこんなことはありませんでした。変速速度は控えめというか、ショックが出ないように少し半クラ気味につないている感じはしても、空走感は一切ありませんでした。おかしいです、これ。ゴルフVのGTIには乗ったことがないので、同じかどうかは分かりませんが。
 DSGの感想ばかり述べてしまいましたが、他の部分について。まず、エンジン。これもなんかぱっとしません。ぼーぼーという音で、ターボくさい変な音(これ、多分、偏見)で、遅いという訳ではありませんが、感動的なエンジン、色気のあるエンジンではありません。まあ、VWだから仕方無いですかね。
 乗り心地はややタイヤがごいつ感じがしますが、まあ、でも、我が家のなっちゃん=ゴルフVのEと比べて、顕著に乗り心地が悪化しているという訳ではありません。タイヤを考えれば上出来でしょう。これも高速巡航ではびしっと落ち着いて快適なんだろうと思います。ワインディングでどうか?これは分かりません。
 そういえば、これは2.0なのでDCCというアクティブダンパーがついています。Comfort、Normal、Sportの三段階です。最初はNormalでした。Sportにしてみました。うん?何か変わった?少し、ごつごつ感がでたかな?では、Comfort・・・あれ?あれれ?Normalと何が違うのか分からない。うーん、うーん、私が鈍い?
 997のPASMは違いが明確でした。ボクスター(987)のPASMは違いがほとんどないというか、Sportの方が固いけど、快適でした。こいつは、Sportが少しごつごつする?という程度で違いが分かりません。同乗の営業氏はComfortだと快適だと言っていましたが・・・・。どうも私の乗り心地は少なくともダンパーの減衰力の変化には余り左右されないようです(苦笑)。
 など、DCCはあくまでダンパーだけなので、シフトタイミングやらスロットル特性、ESPの制御などは変わらないとのこと。
 戻ってきてDSGの振る舞いがどうにも腑に落ちないので、比較のためにゴルフVIの試乗もお願いしました。今度はコンフォートラインです。つまり、ゴルフVI一族の一番スポーティな仕様と一番おとなしい仕様の比較です。
 これもポジションなどもゴルフVと同じ。発進。おろ?発進時のごそごそ感が余りありません。また、ややトルクが薄いかなとも思いますが、我が家の1.6LのEのようなのろさもありません。
 パドルシフトはないのでレバーで操作。おろろ?おろ?こっちの方が変速速い?そして、アップもダウンも自然です。リニアというか。変速速度自体は実は2.0の6速DSGよりも遅いのかもしれませんが(コンフォートラインだから)、でも、こっちの方がはるかに良いです。
 逆に乗り心地は余りかわりません。タイヤのごつごつ感は少ないものの、ゴルフVのEと同じで町中では乗り心地が良いというほどではありません。タイヤの違いを考えるとシロッコが悪くはないと言うべきかもしれませんが。
 動力性能はやはり2.0が上。上ですが、町中を走っている分には実用上の違いはありません。高速巡航でもEであれだけ走るのですから(1.6L NA 115馬力)、問題はないでしょう。
 静粛性が上がったと聞いていましたが、妙にエンジン音が耳に付きます。が、逆に言えばそれ意外の音が余り聞こえてきません。ゴルフVはロードノイズがかなり入ってきましたがそういうのはありません。静かになって結果的にエンジン音だけ残っているのでしょうか?そうすると低回転が続く高速道路はますます良いでしょうね。
 視界の悪さはゴルフVと変わりません>ピラーの付根部分が大きな死界を作ります。シロッコは後方視界はいまいちですが、他は相対的によかった気がします。
 総じて、あたりまえですが、全般的に改善されたゴルフVです。コンフォートラインへの不満は、シートヒーターがないことを除けば、町中ので乗り心地位でしょう。
 シロッコ2.0とゴルフ・コンフォートライン、価格差は170万円を越えますが(カーナビの有無などを考えると正味は140万程度か)、シートヒーターがついていることを除けば、コンフォートラインの方が、良い車です。
 ただし、シロッコの1.4だとまた違うかもしれません。シロッコの不満は6速DSGにありますので、7速DSGになれば印象が変わる可能性はあります。もっともシートヒーターはやっぱりありませんが。
 今日の結論
1.シロッコはちょっとスポーティなゴルフに過ぎない。無論、ボクスターの代替などにはなりえない。
2.買うなら、ゴルフEと入れ替えでコンフォートライン。ただし、シートヒーター付きの限定車が出たら(笑)。
3.ゴルフ・ハイライン+レザーシートがベスト?シートヒーターとパドルシフトあり。ただし、試乗出来ず、乗り心地不明。
 です。
 なお、ゴルフVのGTIピレルは、黒ならまだ在庫があるそうで、どんと条件出しますとのこと(笑)。でも、そこで車重が重いことにきがつきました。シロッコの2.0で1360k、コンフォ-トラインは1290kgしかありません。でも、GTIは1460kgもあります。軽くなったんですね、ゴルフVI。なっちゃんでも1320kgありますからね。

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