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ヒラリー・ハーン

 MMホールで行われたヒラリー・ハーンのヴァイオリン・リサイタルを聞いてきました。

 席はRB2-1だったので、上から比較的近くで見ることが出来ます。久しぶりにみたヒラリー・ハーンは相変わらず若いというか、やや幼い印象すら受けます。そろそろ30歳なので、白人女性にしては珍しいですね。
 最初は伴奏無しです。イザイの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第4番 ホ短調 作品27-4。いきなり、快調に飛ばしてくれました。お上手(当たり前だ)。我が家のお気に入りの某バイオリニストは出だし調子いまいちで、だんだん調子が上がってくるのですが、この方は最初からすぱんと立ち上がります。理屈はわかるけどまるで違う音が同時になっているようで見事です。前に聞いた時よりも良いのではないかな?皆の評価も高く、拍手の嵐。曲の合間なのに再度挨拶に出てきました。以降も同じです。
 次はアイヴズのバヴィオリン・ソナタ第4番「キャップの集いの子供の日」。ここからピアノの伴奏あり。ピアのはヴァレンティーナ・リシッツァ。写真だと何人?という感じでしたが(キエフ生まれ)、実物はロシアのおばちゃんに近いお姉さん(失礼)。華奢な感じのヒラリーと比べるとちょっとごついです。問題は曲。何にこれ?ピアノとヴァイオリンがばらばら。アイヴズはアメリカの作曲家らしいけど、近代音楽らしく?めためたな曲です。独創性は買うし、ヴァイオリンの演奏は見事なものだけれど、でも嫌いです。綺麗ではありません。ピアノの音が強すぎるし。これは・・・・いらないなあ。ヒラリーはこの作家が好きで好んで演奏しているそうですが・・・・。
 続けてブラームスのハンガリー舞曲集から、第10、11、12、19、5、20、21番。ブラームスなら大丈夫だろうと思ったらやはり大丈夫。今度はピアノとの同期がとれています。5番はCMにも使われている曲ですね。これは素晴らしいです。これで前半終わり。
 で、後半。イザイの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第6番 ホ長調 作品27-6。イザイはヒラリーの先生の先生だそうです。これはのどかな曲。田園風景が思い浮かびます。うん、こうでないと。
 続けてイザイの子どもの夢 作品14。ここから伴奏。これものどかな風景。ちょっと夕日っぽいかな?
 次は問題のアイヴズ。ヴァイオン・ソナタ第1番。時々風景が見えるのだけど、すぐにぐちゃぐちゃになります。勘弁して欲しいです。なんでもっと綺麗に出来ないのかなあ。うーん、まあ、意図的なんでしょうね。これじゃ、ピカソの絵です。人は評価しても私は嫌いです。
 最後はバルトークのルーマニア民族舞曲。これよこれ。街の風景だったり、まさしく踊りだったり。そういう風景が思い浮かぶ曲。こうでないと!
 終わって、観客に白人女性が一人いたのですが、多分、その人らしい声で大きな、ブラヴォーが。アイヴズの曲を除けば本当によかったです。アンコールはヒラリーが「xxxのカンタービレです」と日本語で。「xxx」はパガニーニだと後でわかった。これもいい曲だです。作曲家の意図がどうかはわからないけど、こんな映像が頭に浮かびます。夕焼け小焼けで日が暮れて、遊んでいた子供が家に帰っていって、家に明かりがともって家族が夕食を食べて子供が寝て両親がしばし二人だけの時間をすごして寝るというような曲。そういう風景が見えます。
 で、拍手が続いたらもう一曲。ハンガリー舞曲集の5番を再度。これは何故か車で走っている映像が見えます。ワインディングをかっとんだり、集落にさしかかりゆっくり静かに走ったり、またアクセル踏み込んだり。いいねですね。
 いやあ、アイヴズの曲を除けば実に良いコンサートでした。映像の話をしましたが、いつも意識している訳ではないのですけれど、でも、歌詞のない音楽を聴いていると頭に映像が浮かびませんか?無論、実はそれは、例えば映画で使われていてその映画の映像が思い出されていたりすることもあれば、頭の中で勝手に他のイメージと結びついているだけということもあるでしょう。
 でも、私は音楽はそういう部分があるものだと思います。でも、アイヴズの曲にはそれがありません。いや、映像は出てくるのですが、すぐにぐちゃぐちゃになります。だから、ピカソの絵です。私はあの手の絵は好きではないので。写真のような絵であるべきという訳ではないですけれど、動き出しそうな絵、そういう絵が好きです。音楽も同じです。
 ま、曲によってはイメージがコンサートのイメージになる場合もあるのですけどね(笑)。ノリントン先生の指揮のCDを聞いているとノリントン先生が指揮しているイメージが浮かびます。(^O^;ノリントン先生、またこないかなあ?

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