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911試乗その1:08モデル、カレラ

 しばらく前の事ですが、08モデルの911に試乗する機会がありました。カレラ4S(3.8Lの4WD)と普通のカレラ(3.6Lの2WD)が選べたのですが、911は初めてなので、基本であるベースモデルのカレラにしました。左のAT。
 乗り込んでポジションを調整。世間で言われているようにボクスターとほとんど同じです。メーターなど少し形状が違うだけです。ティプトロも同じです。5ATですが、Dレンジだと2速発信の実質4AT。
 興味深いのはエンジンの振動がお尻に伝わってきます。不思議です。RRなのに。MRのボクスターはこんなに伝わってきません。エンジンマウントの違いでしょうか?
 走り出してすぐに感じたことは・・・・怖い!この車怖い!何が怖いかというとまず、フロントの接地感がまったくありません。ステアフィール?そんなの皆無です。まるで氷の上を走っているようです。RRのせいなのか、パワステが軽すぎるのか分かりません。この車、ステアフィールが良いことで定評があったような?なにこれ?
 更に問題が。RRで直進している限りはどっしりしているはずのリアがロードスター(NA8C)以上にむずむずします。直進状態なのにいつテールが流れるか分からないような感じがするのです。
 こんな怖い車、久しぶりです(過去、運転して一番怖かったのはレンタカーで借りたラクティス)。頭は軽くてどこいくかわからない。お尻も軽くてふらふらしている。本当にまるで雪の上か氷の上を走っているようです。
 この時、一般道を流れに乗って直進しているだけですよ?別にワインディングを走っている訳でもなければ、高速でぶっとばしている訳でもありません。そこらの道を普通に走っているだけです。
 911って、こんな酷い車なの?なんでこんな車を自動車評論家は誉めるの?信じられない・・・・。
 感想を伝えると同乗の営業氏が踏んで下さいと。踏めって言われても、こんな怖い車で踏めないよというと、大丈夫です、踏めば分かりますからと。そして、試乗コースの折り返し点を過ぎたら前に車がいない状態になったので、えーいと踏んでみました。
 アクセルを踏み込んだ911は、一瞬にして違う車に変身しました。アクセルを恐る恐るちょっとだけ踏んで走っていた時のあの不安定さが、まさに嘘のようです。びたっと安定します。リアはもちろん、不思議にフロントまで安定します。ステアフィールの希薄さは余り変わりませんが、それであの怖さがありません。
 なるほど・・・これは踏まないと駄目な車なんだ。なるほどね。つまり、ぶっとばせば良い車なんですね。だから、サーキットやらワインディングの試乗会で乗った自動車評論家はこれを誉める訳です。でも、一般道を普通に走ったら酷い車にすぎません。よく皆、乗っているなあ。
 うーん、まあ、でも、今の911は過半はATらしいし、あんまりそんなことを気にしない人が乗るのかなあ。MTでがんがん走る人にとっては、911はこういう車。思い切り走らせてこそ生きる車だから、街中で怖くたって関係ない、ということかな。
 なお、乗り心地は良かったです。PASMがありソフトになっていたこともあるとは思いますが、全体の剛性感がやはり高いのも効いていると思います。これはまあ予想通りです。
 エンジン音は、まあ、踏めば911らしい音です。好みには必ずしもあいませんが、まあ、良い音といっても良いでしょう。踏まないとなんかうるさいだけですが。

 初めて乗った911は予想もしない難儀な代物でした。今の911でこれだと昔のナローなんかはもっと酷い乗り物だったのかなあ?それとも当時はもっと軽くて小さかったからましだったのかな?ちょっと古い911にも乗ってみたくなりました・・・・怖いもの見たさではありますが(笑)。

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